ネコもしゃくしも強盗もiPod (2008年03月10日)
筆者はこの件について判断を差し控えるが、ワシントン DC の Urban Institute は、Apple が2005年に「iPod」を発売したことで凶悪犯罪の増加に火が付いた、と結論付けた。
Audioholics から以下を引用する。
「iCrime」が明らかに増えつつある。Urban Institute は、iPod のような小型ポータブルガジェットの盗難を iCrime と呼んでいる。FBI の統計によると、強盗は2004年には10万人あたり137件だったが、2005年には10万人あたり141件、そして2006年には同149件に増加した。強姦や加重暴行などの暴行罪が減少しているにもかかわらず、これらの数字が凶悪犯罪を全体的に底上げしている。この増加は、Apple が約500万台の iPod を販売し、ガジェットがカルチャーの象徴になった時期と一致する。
強盗の増加は iPod に責任がある、と結論づけるのは表面上かなり無理があるように思える。
ニューヨークやサンフランシスコの地下鉄関係者からは、iPod の盗難が劇増しているとの報告がある。一部のローカルニュースでは、iPod は頻繁に被害にあった「Air Jordans」に代わり、泥棒の新たな「必盗品」になったとも断言した。
この最後の部分は、強盗の観点からは納得できる。つまり、iPod なら苦労して足下から奪い取る必要がない。
Urban Institute の研究員、John Roman 氏の指摘によると、強盗は、成人ではなく少年少女の間で増加しているという。
もしかすると事実なのかもしれないが、これが iPod と犯罪の相関関係を大きく裏付けるものなのかどうか、筆者には確信が持てない。
懐疑論者は筆者だけではない。ノースイースタン大学刑事裁判法学部の Jack McDevitt 副学部長は次のように述べている(Audioholic の引用)。
「盗難で狙われた携帯電話、iPod、GPS システムの事例証拠は多い。だが、ほかのものではこれらの代わりにならない、との調査結果は1つもない」
確かにそうである。
