« 前のエントリー | main | 次のエントリー »

先週、前代未聞のレベルでセマンティックウェブ標準のサポートを計画する Yahoo のおかげでセマンティックウェブが大きく勢いづいた。

 

「セマンティック Web」という言葉を初めて聞く方のために説明すると、これは Web 開発の次のフェーズを指す名前としてインターネットで使われているものだ。基本的には、ほかの情報と「コミュニケーション」が取れるよう、Web ページだけでなくデータにも Web ベースのコネクティビティを組み入れることをいう。

InternetNews.com に Andy Patrizio 氏による以下のような 記事 がある。



Yahoo は オープン検索プラットフォーム を補完すべく、各種セマンティックウェブ 標準のサポート計画を発表した。これは、もっと前後関係を加味してユーザーと関連の深い結果を表示させる設計となっている。

Yahoo はまた、自社の検索エンジンをサードパーティー開発者に公開する計画の新たな詳細も明らかにした。この戦略には、ニュースアグリゲーターの Digg と同じようにリンクやニュース記事をユーザーがランキングできるようにする「Yahoo Buzz」と関連する部分もある。

Yahoo Search の製品管理ディレクター、Amit Kumar 氏は、 ブログへの書き込み でセマンティックウェブ のサポートを発表した。同氏によると、Yahoo は、マイクロフォーマットや Resource Description Framework (RDF)などのセマンティックウェブ標準をサポートすれば一段と優れた完成度の高い検索機能を消費者に提供できる、と思ったのだという。


セマンティックウェブはほかのところでも盛り上がっている。Yahoo の発表の少し前にも、 World Wide Web を発明した Tim Berners-Lee 氏が、ライバルの Google も 次世代 Web 技術 の力を利用するインターネットブランドに取って代わられる可能性がある、と発言している。Times Online のこの記事は、今後の応用法についてユニークな観点で書かれている。



Berners-Lee 氏は、「セマンティックウェブを利用すれば、通常の Web 上にあるどのようなものよりはるかにパワフルなアプリケーションを開発することができる。銀行口座計算書とカレンダーという全く別の2つのものが同じ言語を理解し、情報を相互に共有できたらどうだろう。一方からもう一方へドラッグ&ドロップするとお金を使った日がいつなのかカレンダー上で分かるようになる。

「それでもまだ支払いを行った場所がはっきり思い出せない場合は、写真のアルバムからカレンダーにデータをドラッグ&ドロップしておけば、テーマパークで子どもの写真を撮っているときにクレジットカードを使ったことを思い出す。そうすれば、それが課税控除の対象にならないことが分かる。」




Berners-Lee 氏の考えをもっと知りたい方は、Jupitermedia が6月にニューヨークで開催する Linked Data Planet トレードショー(同ショーは10月にもカリフォルニア州サンタクララで開催される)の基調講演に同氏をゲストとして迎えている。また、成長を続けるこの技術の詳細は SemanticWeb.com を参照されたい。


いや、Google の最高経営責任者(CEO)、Eric Schmidt 氏が3月17日に報道陣に語った内容はちょっと違うかもしれない。しかし、Microsoft が Yahoo の買収に成功した場合にインターネットに起こり得ることに対する同氏のあいまいだが不吉な警告は、大統領選挙戦の遊説で一般的に用いられる威嚇戦術を思い起こさせる。

実際、共和党の大統領候補者に指名されると思われる John McCain 氏はつい数日前、ペンシルバニア州フィラデルフィア近郊で開催された対話集会で自陣営からの怪しげな質問に答え、11月の選挙が(テロリストが最も恐れる)自分にとって不利になるよう、テロリストがイラクにおける暴力行為を激化させる懸念は確かにある、と答えた。

Google の最高経営責任者(CEO)は17日、Microsoft による446億ドルでの Yahoo 買収提案は、われわれの知るインターネットの最後を意味するかもしれないと 示唆した

 



Schmidt 氏は報道陣に対し、「Microsoft による Yahoo 買収は、どのような形態であれ憂慮すべきだ。彼らのしてきたことはどれもインターネットのオープン性と整合性を持つことばかりだと願いたいが、それは疑問だ。


「われわれは、Microsoft がインターネットに悪影響を与える行為に出る可能性を懸念している。」


誤解しないでいただきたい。George Costanza が「あなたじゃなくてわたしのせい」と言い始めたように、確かに Microsoft も FUD (不安・疑念・不信)の本を書いた。したがって、ここでは方向転換もある程度公正な行為だ。しかし、ワシントン州レッドモンドの策謀家たちでさえ、Microsoft と Yahoo の合併により止めることのできないインターネット大国が生まれる、などとは一瞬でも信じているとは思えない。Microsoft が何年も前から有効なインターネット戦略を捜索してきた一方で、Yahoo は Google の目を見張る成功や自社の非効率的かつ混乱した戦略により次第に主流から取り残されていった。


したがって、実情を考慮すれば、Schmidt 氏のコメントには「Google が大統領に立候補する」という意味程度しかないことは明らかだ。