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とんだ「三月の熱狂」 (2008年03月27日)


それは毎年規則正しく発生する。NCAA バスケットボール選手権が始まり、全米の職場で「三月の熱狂」と呼ばれる大騒ぎが巻き起こる。

成績やシード順以外全く知らない大学バスケチームの試合結果に賭けをするという、職場で良くあるバスケ賭博のことではない。ここで言っているのは、メディア企業に クライアントの PR をタダでさせようとする 違法賭博や試合観戦によって生じる社員の生産性の大幅な低下を注意させようとする PR 会社の職場の話だ。

以下は、筆者が先日受け取った電子メールだ。個人を特定できる部分は削除してある。

三月の熱狂がピークを迎え、企業は社員の生産性低下により10億ドル以上の損失を被ることになる。スコアや、手元のコンピュータにストリーミング配信されるゲームを見るのに社員が1日平均13分を消費すれば、IT 管理者は電子メールトラフィックの増加、ネットワーク帯域幅管理の問題、そしてネットワークセキュリティ侵害の危険増大に直面する。この IT 関連の問題を緩和するために、IT マネジャーは電子メールのセキュリティを強化し、帯域幅を厳重に監視して、セキュリティソリューションが適切にコンフィギュレーションされていることを確認するとともに、ストリーミング受信の是非の判断を早い段階で下す必要がある。

まず最初に、選手権の最初の週末に興味を持っていた社員の90%は、1回戦の賭け枠がボロ負けすれば興味を失う。不遜な敗者たちはそれぞれの大学へと戻り、ベスト16のゲームを仲間と一緒にテレビ観戦しながら飲んで大騒ぎする。

2番目に、「社員の生産性が10億ドル以上低下」という数字は一体どのようにして計算したのだろうか? これは絶対に、見栄えが良く、切りも良くて大きいとの理由だけで選ばれた数字だと思うが、そこには不確定要素もいくつかある。たとえば、社員がゲームのスコアやストリーミング映像を見ているとされる1日平均13分の時間は、YouTube、ブログ、そしてアダルトコンテンツを基本にして計算しているかもしれない。だから何とも言えない。それに、10億ドルというのは実際はさほど高額ではない。この程度の現金では投資銀行なども買えない。ただし、ちょっとした支援があれば話は別だ。3つ目も書きたいが、筆者にはそれを書いている時間がない。ESPN からザビエル大学関連の新しいポッドキャストの更新通知がきたのでこれで失礼する。



Datamation.com で、Mike Elgan 氏が都市内無償 Wi-Fi を巡る議論に関してすばらしい見解を示している

Elgan 氏の意見が的確なのは、(テキサス州ヒューストンなどの)都市全域で全員がワイヤレスインターネットを無償利用できるようにするのは無理な話だというポイントだ。同氏の「How Free Wi-Fi Hurts the Poor (貧困層に対するWi-Fiの悪影響)」というコラムがこの問題に決着を付けている。これは、筆者がこの問題に関して読んだなかで最も優れた意見だ。

以下にいくつか抜粋する。

われわれは数年前、全米の主要都市で市内 Wi-Fi が構築される姿を想像した。それは、公園やバスのなか、あるいは貧困地区のアパートや住宅からなど、だれがどこからでもログオンできるというアイデアだった。だが、高価なワイヤレスネットワークのインフラをだれも使わない場所にまで構築するのはお粗末な考えだということがはっきりすると、この夢は急速に薄れ始めた…

テキサス州ヒューストン市や、このスキーマに取り組んでいるほかの都市はおそらく、ごく一部の人しか利用しない Wi-Fi のインフラに多額の公的資金を浪費することになる。ただ単に無料だからといって Wi-Fi を使い始める人はいない。貧困家庭の多くには、Wi-Fi を使い始めるための知識も、動機も、コンピュータもない。各都市はこれらも提供するというのだろうか?…

どうすれば解決できるだろうか? 各都市が貧困層にも Wi-Fi を使わせたいのなら、その利用に補助金を出す必要がある。

典型的なインターネットカフェにある無償のワイヤレス回線は信頼性が高くない。それに、筆者の自宅周辺では、Wi-Fi を無償提供するカフェは大学生で満員だ。また、筆者が試したカリフォルニア州サンタクララの無償都市内ネットワーク、MetroFi は使っていてイライラする。ホットスポットの場所が分からないので、いつも弱い無線信号と格闘している。これは、インターネットを本格的に利用するユーザーが我慢できるソリューションではないのだ。 

Elgan 氏は以下のように述べている。 

全米の市長殿、優れたWi-Fiは、コストを経費で落とせる人たちが集まるところに存在している。これと同じような形でうまく真似したいのなら、経費の部分だけ真似をして、自分でサービスを構築しようなどとは思わないことだ。そのようなことをすれば大問題が発生するだろう。