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MADDがGrand Theft Auto IVに猛抗議 (2008年05月02日)


「Grand Theft Auto IV」(GTA IV)では、カージャックをしたり、車で人をひいたり、ドラッグの取引をしたりなど、悪行の限りを尽くすことができる。そして今回、恐ろしいほど人気の高いゲームの新バージョンでは、バーを出て飲酒運転をすることもできる。ただし、そのための仮想の罰則も用意されている。

これを受け、MADD (Mothers Against Drunk Driving:飲酒運転防止母の会)が不満を訴えている。MADD では、「飲酒運転はゲームではなく、冗談では許されない。飲酒運転は選択であり、凶悪犯罪であり、100%防げる」との声明を出した。

MADD は Rockstar Games に対し、「数百万人という飲酒運転の被害者/遺族に配慮して」 GTA IV の販売を中止するよう求めている。

Rockstar は MADD に対し、「MADD の活動には大きく敬意を表するが、成熟した Grand Theft Auto IV のユーザーであれば、ゲームの内容を理解できるだけの見識があると考えている」と回答している。

この論争はSlashdot.orgでも久しぶりとなる最大級の衝突を引き起こした。NPRも同ゲームに関する素晴らしい記事やポッドキャストを公開している。

実を言うと、MADD の話に対する筆者の最初の反応は変だった。なぜ変なのかというと、筆者は検閲に反対の立場を取っているからだ。それにもかかわらず、筆者はまず、そうだな、多くの若者がプレーするこのゲームでは飲酒運転が選択肢になってはいけないのかもしれないと考えた。

しかし、もう少し考えてみて、Slashdot にある熱心なコメントを読んだところ、ビデオゲームではありとあらゆる恐ろしい犯罪を犯すことができることに気付いた。なぜこのゲームだけが違うのか? 本当に重要なのは、両親が自分の子どもが遊んでいるゲームを監視することだ。

Slashdot にあった偽りのない反応の1つが特に筆者の目にとまった。以下は(かなりの編集が必要な内容だが)編集せずに同サイトからそのまま引用したものだ。その内容や文体は、若いゲームマニアについて雄弁に語っている。

「ボクの仮定では、MADD は GTA に飲酒運転の要素があると感じただけで、実際に目で見たことはないと思う。彼らがボクの見たものと同じ部分を見ていれば、たまらなく奇妙な内容だが罰則も用意されていることが分かるはずだ。

ところで、ぼくの母親はボクが小さいころアルコール依存症だった。一晩中バーでアルコールを浴びるほど飲んでいだ。ボクが8歳のころのある日、次の日は学校があるというのに、母は友人と夜中の2時まで飲んでいた。子どもを車のなかに残して飲みに行ってしまうだけでもひどい行為だが、それだけではない。当時の母の連れは、われわれを車で家まで送ろうとしていた。もう少し酔いの浅い友人が車で送ってくれると言ったのに、ボクはなぜかそれを断ってしまい、愚かにも母と、酔っぱらった母の友人に車で送ってもらうことになった。

でも、車はさほど走らないうちに石垣に衝突し、3〜4回転してだれかの庭に反転した状態で止まった。ボクは母の友人の車のなかで目を覚ました。脛骨と肘を骨折していて、その年のクリスマスは車いすで過ごさなければならなかった。母は人生の大半を股関節損傷に悩まされ、最近ようやく移植手術を受けることができた …


自分のために言うと、筆者は GTA IV の飲酒運転シーンはこっけいだと思った。面白いし、低迷の続く市場に対する新鮮な取り組みだと思った。ゲームは大好きで、GTA シリーズは、これまでリリースされたものをすべてプレーした。それでも、実生活では飲酒運転をしたことも、警官を狙撃したことも、人をひいたことも、カージャックをしたことも、売春にかかわったことも、ドラッグを売ったことも、ギャング抗争に参加したことも、ドライブ・バイ・シューティングをしたことも、民家に侵入して盗みをはたらいたり、燃え盛る炎から人を救出したり、突拍子もないことをしたことはない。でも、GTA ならそれができて、ほかにも楽しめることがたくさんあるのだ...」