「マニアを怒らせると後悔するだろう」
 
-- San Francisco Chronicle 紙のウェブサイトにあるコメント

 

サンフランシスコ市の関係者らは厄介な問題を抱えてしまったようだ。こちらの記事に詳細があるように、非常に強い不満を抱いたネットワーク管理者の Terry Childs は現在、500万ドルの保釈金を払うまで拘留されている。

 

この男の容疑は、同市をコンピュータシステムから締め出した罪だ。

 

Childs は、サンフランシスコ市全体のコンピュータインフラを管理するネットワーク管理者の職を解雇されたという。というか、少なくとも彼らはこの男を解雇しようとした。

 

しかし Childs (勤務怠慢を理由に最近懲戒処分を受けていたことを市関係者が明かしている)は、明らかにこれに反発した。そして、この男は怒りを覚えたときの感情の表し方を熟知していたのだ。

 

この男は自分(だけ)が市のWAN (広域ネットワーク)にアクセスできるパスワードを作成した。このネットワークには、給与ファイル、市関係者の電子メール、受刑者の逮捕歴が格納されている。そう、同市が機能し続けるために必要な情報である。

 

しかもこの男は、警察が駆けつけてもパスワードを明かそうとしなかったのだ。実際はパスワードを明かしたが、正しいものではなかった(何というユーモアの持ち主だろうか)。その結果、市の刑務所に収監されたというわけだ。

 

おいしいのはこれからだ。

 

「捜査当局の関係者によると、Childs にはほかの管理者のコメントや自身の人事に関する行動を追跡するシステムを作り出した妨害容疑もあるという。」

 

当然のことながら、市関係者はかなりいら立っている。記者会見を開いたサンフランシスコ地方検事の Kamala Harris 氏によると、Childs は4件の重罪を犯したという。この勘違いな人物のいら立ちは手に取るように分かる。

 

現在までのところ、同市のシステムは問題もなく動作している。しかし、もちろんこの重要なパスワードがない場合、それを提供できる人物は1人しかいないのだ。

 

市の給与記録によると、Childs の2007年の基本給は12万6000ドルで、待機手当を別途2万2000ドルを受け取っている。この男には給料の問題もあることは明らかだ。15万ドル以下の収入でサンフランシスコで生活しようとすればだれでもストレスでまいってしまう。

 

つまり、これは行き詰りの典型的な例だ。Childs はとらわれの身となり、市は数百万ドルをかけたネットワークから締め出されている。Childs もいずれは参るだろう。このお屋敷には PC がないので、この男はここでいつまでも時間を無駄にしたくないと思うはずだ。

 

 

もしかすると、この話で一番面白いのはSFGate サイトに出ているこの記事に対するコメントではないだろうか。サンフランシスコはマニアで有名(おそらくマニアの世界の中心)なので、これらのコメントはマニアのルールの理念を反映している。

 

「パスワードはきっと、dog ○○だと思う。いや、犬じゃない。vegasbanana29か? いや、違うか..」

 

--thrasherbetty

 

「2万2534ドルも待機手当をもらうこの男は留置場のなかにいて、システムは動作し続けるが、だれも使うことができないなんて、税金を有効に使ったことを認めても良いのではないか? だれか、この男が不機嫌になった理由を見つけ出して、機嫌を取ったらどうだろう。言うまでもなく、この男のやることに抜かりはない。」

 

--mrburns

 

 

「この大ばか者は、本当に待機手当ももらっていたのか? 自分が代わりにこの仕事をしたいくらいだ。」

 

--sjjoe999

 


 

「奥の手はどうした? まさかないのか? 」