著述業のおきて (2007年12月03日)
著述業のおきて
自分の作品を守る
筆者の知人で、もう少しで名前が売れそうな写真家が、自分宣伝用として注目に値する作品を出版した。 非常にシンプルだが魅力的なカレンダーで、だれもが欲しがった。厚いコーティングを使い、一部光沢上塗りを施したフルカラーで数枚のポスターが印刷されていた。この知人は(これまであらゆるものに手を出してきたが)今回はプロとして、宣伝用の作品制作に使用したすべての画像に著作権の記載を入れた。そして約6か月後、彼の元に遠方の印刷業者から1本の電話がかかってきた。いわく、「製版にかけるネガが手元にあるが著作権リリースの記載がない。これがないと作業を進められない」という。この写真家の作品を手がけた印刷業者がポスターをたいへん気に入り、写真家に気付かれないよう、無断で自分の宣伝用にこっそり焼き増しをしようとしたようだ。当然、「冗談じゃない。許可することはできない」となった。この2人がかち合った場面をこっそりのぞけたらさぞかし痛快だろう。
