Yahooの次の一手 (2008年05月09日)
メディアが相変わらず Yahoo の将来について憶測を巡らせている。Microsoft は Yahoo に対する買収再提案を否定している。筆者に Microsoft の意図が分からないのは言うまでもないが、Microsoft が再び Yahoo 買収を試みても驚かない。Microsoft はインターネット戦争で Google に大きく後れを取っている。Yahoo の規模に匹敵する企業はほかにはない。もし Microsoft が Google と真剣に戦いたいと考えているなら、同社は Yahoo をその傘下に入れるしかないのだ。
Yahoo の状況はどうだろう? Jerry Yang 氏は自身が何年も前に設立した会社の最高経営責任者(CEO)であることが気に入っている。同氏は極めて裕福だ。同氏は若い。でも、Yahoo がなかったら同氏はどうするのだろうか? スケジュールの空くことがないのは確実だが、同氏が Yahoo を経営するほどの気持ちの高揚を得られるとは思えない。同氏にとって仕事は人生なのだ。株主や投機家のことなど気にしない。自分が Yahoo を大きく良くできるので、だれが何と思おうと構わない、と本当に考えているのだ。
筆者は Jerry (や David Filo 氏)をおとしめようとしているのではないが、もしこのまま独立経営を続けるのならば、Yahoo はその成長戦略を変更する必要がある。筆者は18か月前、Yahoo は Dow Jones を買収すべきだと提案した。Yahoo は最大かつ最高のメディア企業になる必要がある。同社が最大かつ最高の検索企業になることは絶対にできない。Yahoo が Google と提携して検索をアウトソーシングしているという単純な事実は、検索戦争に負けた自覚が Yahoo にあることを世界に示しているのだ。
したがって、Yahoo は大規模な買収を実施する必要がある。そして、大規模な買収が実現すれば、それが Microsoft の買収再提案に対する最大の防御になる可能性はかなり高い。Yahoo は筆者の Dow Jones 買収提案に応じなかったが、今度は2件の買収を提案する。Yahoo は、Cnet を買収し、それから IAC の全部もしくは大半を買収すべきだ。それには膨大な資金が必要になるだろうが、Yahoo は驚異的な数のインターネットコンテンツ、サービス、そして電子商取引サービスを提供できるようになる。これと Yahoo の膨大なトラフィックを組み合わせれば、このコンビは絶対に勝てるだろう。そして、先にも述べたように、これが Microsoft を永久に遠ざけることになるだろう。
もっと重要なこととして、これらの買収により Yahoo は世界で最も興味深いインターネット企業になるだろう。Yahoo にこれを首尾良く成功させる適切な経営陣がそろっているかどうかは疑問だが、とにかくこの案は検討すべきだ。
Microstock Diariesによるモスクワ集会のレビュー (2008年05月07日)
マイクロストック業界のトップブログが、われわれがロシアのモスクワで先日開催した Stockxpert の集会についてすばらしいレビューを書いている。
このレビューを読むと、Jupitermedia からも数人がこのイベントに参加した、と著者が書いている部分があることに気付く。著者は数人の名前を書いていて、それから「ほかに数人」と書いている。何と、筆者はこの「ほかの数人」だった。ただ、筆者の名前が出なかったのは実はうれしいことだ。筆者は自分のキャリアのなかでいろいろな活動をしてきたが、その大半で主役として扱われ、筆者がイベントに参加することで大騒ぎになることが何度もあった。
しかし、モスクワでは状況が異なった。筆者はただの傍観者だった。参加者が、Stockxpert 創業者の Peter Hamza 氏やスーパーフォトグラファーの Ron Chapple 氏と一緒に写真を撮ろうと大騒ぎしている様子を楽しんで見ていた。そして、筆者がこの論評で何よりも気に入ったのが最後の段落だ。われわれは、イメージ関連事業全体に占めるマイクロストックビジネスや業務の割合がかなり大きいという考えを浸透させつつあるのだ。
Amazon を絶讃 (2008年05月07日)
筆者はこれまで、新しく手に入れた Kindle のことを何度か書いている。そして筆者は、うっかり間違って2台目の Kindle を購入してしまった。あまった Kindle を返品する必要があったので、処理のために Amazon のサイトを訪れたところ、筆者はその手続きに感動させられた。
Amazon が用意している返品処理のインターフェースは素晴らしい。手続きで最も優れているのは、返品プロセスの各段階における Amazon の介入方法だ。筆者はまず最初に、宅配業者がパッケージを引き取りに来るという内容の電子メールを受け取った。その4日後には、荷物が届いて返金処理が始まっている、という内容の電子メールを受け取った。そして、また1日たつと、クレジットカードへの返金処理が行われた、という内容の電子メールが送られてきた。
一連のやりとりの結果、Amazon は筆者に将来の再利用を決心させた。そして筆者は、顧客サービスが営業ツールとしていかに重要であるかを学ぶことができた。筆者は間違いなくこの話を何度もくり返し Jupitermedia の同僚たちに語ることになるだろう。われわれは、全員 Amazon から学べるのだ。
ロシア最終考 (2008年05月02日)
6日間のロシア出張(モスクワとサンクトペテルブルグ)から戻ったばかりだ。Stockxpert の集会は数百人の投稿者が参加して大成功に終わった。参加したわれわれ側6人も、急速な成長を続けるマイクロストックの投稿者のニーズについて多くのことを学んだ。
今回の出張ではいくつか考えることがあった。筆者は、ロシアにいることをひっきりなしに自分に言い聞かせていた。モスクワは動きの速いダイナミックな都市だ。ブティックも多く、洗練されたデザインのレストランやお金があふれている。赤の広場は、昼もそうだが夜は特に世界有数の名所だ。多くの方はご存じかもしれないが(筆者は知らなかった)、この「赤」は政治や古いソ連国旗とは無関係だ。ロシア語の「赤」には、色をはじめとしていくつかの意味があるが、何より「美」という意味がある。クレムリン宮殿やセント・バジル大聖堂のライトアップはとても素晴らしいものだった。最後に、レーニン廟は超現実的な経験だった。防腐保蔵処置が施され、地下廟に納められた Lenin を見るという経験は、簡単には説明することのできないものだ。Lenin の肌はやや黄色っぽく、明らかに小柄だった。
サンクトペテルブルグは、またひと味違った経験だ。活気はないが見事なエルミタージュ美術館やネバ川があり、多くの運河に囲まれた美し町だ。そこでは、町中でピョートル大帝を感じることができる。ところで筆者は、二晩前に Astoria Hotel の部屋に2人の暴漢が押し入ろうとする危険な出来事に遭遇した。あえて詳細には触れないが、それは電子メールを打つのに忙しい午前2時ごろの出来事だった。筆者が危害を被ることはなく、侵入を試みた連中は夜の町へと消えていった。
いずれの都市にも長い歴史があり、両都市では1週間などあっという間にたってしまい、それでも町のごく一部を垣間見る程度しかできない。 もしロシアに行かれることがあるなら、コミュニケーションが難しいので準備しておきたい。英語を話す人はほとんど、もしくは全く見つからなかった。また、英語の標識も非常に少ない。
最後に一言:世界中を旅している筆者だが、ヘルシンキ空港のセキュリティチェックはこれまでで最も徹底的なものだった。
