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筆者は、SOX 法(Sarbanes-Oxley)が株式会社にとって不合理なものであることを声高に訴えてきた。SOX 法は財務不正行為を防ぐための法律だが、 米国の株式会社による高リスク投資の隠ぺいを防ぐ狙いもある(これをバランスシートから排除する)。

Fortune 誌の最新号(4月14日号)では、Bethany McLean 氏(Enron の不正を最初に暴いたライター)が SOX 法に関する大規模な批判を展開している。Bethany はそこで、「[SOX は]今の重大な局面に対して完全に的外れであることが分かった」 と書いている。同氏は SOX を、第二次世界大戦前にドイツのフランス侵攻を防ぐ目的で構築されたフランスのマジノ線と比較している。同氏は「われわれは、ドイツ軍、つまりビジネスの世界の革新を止めるために要塞を構築したが、これは迂回されてしまい、自分たちを反対から苦しめている」といったうまい書き方をしている。

SOX は、一般大衆を全く守れなかった規制とお役所仕事が米国にまた新たに必要になったことを実証した。そして、Citibank や Bear Stearns をはじめとする偉大なる金融機関(いずれも公開会社であり、SOX 法に準拠している)は、気楽に日々を過ごしながらアメリカ史上有数の金融危機の発生に一役買ったのだ。