News Corp.が WSJ.com を無償化するとの報道が、今週に入って複数飛び交っている。現在、同サイトを閲覧するには高額な購読料を支払う必要ある。報道によると、WSJ.com は購読料で年間6500万ドル以上を稼ぎ出しているという。

筆者はかつて、1998年に WSJ.com の有料サイト化を決めた Dow Jones の判断に疑問を唱えたことがある。また、筆者が開設している ブログ の中にもこの話題に言及した書き込みがある。WSJ.com は年間購読を支払えない、もしくは支払いたくない数百万人の読者を有料化によって世界中から排除した、というのが筆者の要点だった。

だが今、新オーナーの Rupert Murdoch 氏は、これらの意見に同意しているように思える。 Wall Street Journal の9月19日号には、Rupert Murdoch 氏の次のようなコメントが掲載されている。「5000万ドルの売上が消滅するだろうか? 私はしないと思う。ただし、当初は数千万ドルを失うことになる。だが、サイトが優れていれば、テキスト検索で十分以上に元は取れる。そして、100万人の有料購読者どころか、世界中から1000万から1500万のアクセスを常時獲得できる。しかもそれは、世界で最も裕福かつ最も影響力のある人々で、今後も数が増加していくと思う。」

数年を要したものの、Rupert Murdoch 氏のような人物が筆者の考え方を理解してくれたことはうれしく思う。筆者は常に、純然たる有料モデルでいる Dow Jones の姿勢はばかげており、反インターネット的だと思っていた。Dow Jones は、新オーナーの元でついにインターネット時代に突入していくようだ。