企業買収ブーム (2007年08月21日)



インターネット関連の買収が花盛りだ。7月の Mediabistro 買収以来、われわれの元には、インターネット関連で驚くべき数の買収提案が舞い込んでいる。Mediabistro の一件がきっかけになったのは明らかだが、これだけ動きがある背景には、ほかにも何か理由があるはずだ。

筆者は、サブプライムローンの混乱もこれに一役買っているのではないかと思っている。筆者の推理では、多くの起業家がパニックを起こしているのだと思う。彼らは、米国で銀行の貸し渋りがまん延し、あらゆる種類の資金が縮小しているかもしれないとの判断なのだろう。そのため、今は資金を調達して拡張を進めるより売り時だ、と考えたのではないか。

筆者は、この状況に不満を訴えているわけではない。買収やベンチャーキャピタルがブームになった1999年から2000年初頭のことが思い出される。ただ今回の状況が違うのは、買収提案中の企業の多くが、堅牢なビジネスモデルを有しながらクリティカルマスの獲得力に欠けている点だ。規模で勝る企業との合併は魅力なのだ。

いずれにせよ、注意して見ていればあと数か月は確実に買収が続くだろう。

Wikipedia は茶番 (2007年08月20日)



筆者は Wikipedia を利用することがほとんどない。率直に言って、Wikipedia など眼中にない。

ここ数日は、Wikipedia に関する記事がかなり多かった。それらは項目の真実性を扱ったものだった。

Wikipedia は客観的な項目の何たるかとは全く関係のない主義やサービスの宣伝に使われている、というのが筆者の見方だ。たとえば Jupitermedia の項目をチェックし、「controversies」というパラグラフをお読みいただきたい。

そこには、Chris Locke 氏と同氏の著書である「Cluetrain Manifesto」に言及した部分がある。このコメントが Chris 本人によるものか他人のものかは定かではないが、この情報に重要性はない。ここにあるのは本の宣伝にほかならない。

また、 次の論争 をご覧いただきたい。そこには、JupiterResearch のソーシャルネットワーキングに関する言及がある。そもそも JupiterResearch はもうわれわれの子会社ではなく、筆者の知る限り、ソーシャルネットワーキング、JupiterResearch、そして Jupitermedia 関連の論争は全く存在しなかった。この「論争」を登録した人物は、本やサービス、あるいは事実や歴史とは無関係の何かの宣伝が目的だったことは明らかだ。

筆者が言いたいのは、Wikipedia の項目はかなり怪しいということだ。もちろん、多くの項目は優れたものだが、ここ数年、「Jupitermedia」の項目が事実を伝えることより個人やサービスの宣伝に繰り返し利用されてきたことも確かだ。われわれの会社では、これらの「宣伝」をいくつか削除してきたが、きりがないので今後は感知しないことにする。イタチごっこにはもう閉口した。

Ziff Davis Holdings (2007年08月16日)



Ziff Davis Holdings (ZDH)が約3億9000万ドルの債務の利払いを行わないことになる、とのニュースが米国時間8月15日に飛び込んできた。このとき筆者は、2005年夏に Jupitermedia を通じて同社の全事業部の買収を試みたことを思い出した。筆者は ZDH に対し、現金を一切使わず、債務引き受けの形で全事業部を買収する提案を行った。ところが筆者の提案は一笑に付された。ZDH 側は8億5000万ドルと、そのほかに債務引き受けまで行う条件だったのだ。もちろん、これは2000年に ZD に対して7億5000万ドルを投資した Willis Stein Partners 向けの企業救済措置だった(筆者は、Business 2.0[2000年9月26日号]に、Willis Stein は大きな計算間違いを犯したとする記事を書いている)。2005年夏の筆者の提案は ZDH にとって良い話だったと思うがどうだろう? 

このことからさらに、従来のメディア 企業各社が Web メディア企業の買収に全力をあげているとする推測について書かれた 記事 も思い出される。

われわれの会社とベンチャーキャピタル(VC)との関係が深かった1999〜2001年ごろは、今後数年以内に従来のメディア企業はどこもが Web 関連企業の買収に乗り出している、という仮定があった。ただし当時は、VC が新規公募につながるベンチャー投資をやりたがっていたため、この仮定は容易には受け入れられなかった。しかし、新規公募ブームが続かないことは筆者にとって明白だった。インターネットバブルが崩壊に向かっていたことは予見できなかったが、今日も続く傾向はつかんでいたのだ。

われわれは、3つの VC ファンド向けに1億ドル近くを集めることができた。しかし悲しいかな、規模で勝る機関投資家、特に JP Morgan Private Client グループが2002年にパニックを起こし、われわれのファンドは閉鎖に追い込まれてしまった。

筆者はここでいろいろと非難をしているわけだが、株式市場でのわれわれの会社の実績が輝かしいものではないことも認識している。しかし、われわれは今後も進化を続けるし、資産内容も素晴らしく、EBITDA も堅実だ。Jupitermedia は、南北戦争当時の連邦軍のようなものだ。戦いに勝つときもあれば負けるときもあるが、うまく生き抜いている。現在われわれは、Grant将軍が北軍の指揮を執り始めた1864年当時と同じような状況にある。1865年の4月には北軍が勝利を収めるのだ。

Jupitermedia サイトの最新動向 (2007年08月15日)



新しい Internet.com" が素晴らしいスタートを切った。2週間前のデザイン見直し以来、このページのページビューとユニークビジットは大幅な伸びを見せている。今後が楽しみだ。今夏の良い傾向が、秋口にはさらに良い結果を生み出すことを願いたい。Internet.com の強さは、われわれのサイト網全体のトラフィックと広告の成長にとって良い前兆である。

われわれの新しい登録システムも絶好調だ。現在は、新システム立ち上げ前の3〜4倍のスピードで登録ユーザーが増えている。

Stockxpert マイクロストックサイトでも、サブスクリプションサービスの立ち上げと Stockxpert サービスへの素材登録対応が間近に迫っている。


Mediabistro
はわれわれの宝だ。まだハネムーン気分が抜け切れていないだけかもしれないが、Mediabistro は、会社にとって社員に次ぐ宝物だ。Mediabistro は才能の宝庫なのだ。 Just Tech Jobs という求職掲示板の存在は多くの読者もご存じだろう。Mediabistro の専門家らは、Just Tech Jobs の資産価値を高める貴重な力になってくれたと思う。

今年の夏も終わろうとしているが、Jupitermedia は各方面で熱い。

四半期の季節 (2007年08月13日)



筆者は、Jupitermedia の四半期決算期が近づくと投稿の頻度を減らしている。これは、筆者の書き込みがわれわれの財政状態に関して誤った印象を与える可能性を懸念してのことだ。

われわれは、米国時間8月8日の株式市場取引終了後に四半期決算を 発表 し、翌9日には電話会議で投資家に情報を提供した(リンク先のプレスリリースには、9日に行われた電話会議での発言を聞く方法も説明されている)。決算に対する市場の最終的な反応を知るには、決算発表後4日分の取引を見る必要がある。ここから計算すると、今日と明日の様子を見て、それから数字がまあまあなのか、良いのか、悪いのかを見極めることになる。

ただ、筆者に心配はない。イメージ事業部がマイクロストック革命で苦戦したこともあったし、オンラインメディア事業部も復活をかけてソフトウェアやデザインの問題を克服しなくてはならなかった。筆者は9日、両事業部の戦略概要を投資家に対して明らかにしており、うまくいけば年末に向けて良い結果が生まれるだろう。

新たな 財政立て直し や、9日に言及した今後の変更や傾向に合わせ、われわれの前進と第4四半期に筆者は期待を高めている。