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Time 誌が「Man of the Year」(今年の人)を選んだので、筆者も何か新しい伝統を作り出してだれかを選んでみようと考えた。「Interet Person Of The Year」(今年のインターネット人)だ。筆者がこの「名誉ある賞」にまず選んだのが Amazon.com の Jeff Bezos 氏だ。

興味深いことに、 Bezos 氏は数年前に Time 誌の「Person of the Year」に選ばれたことがある。Bezos 氏は最近はメディアへの露出があまりないが、 Amazon は相変わらず好調を維持している。新しいサービスや製品も数か月ごとに追加している。Amazon モデル の利点は、Bezos 氏が自分の「コミュニティー」の外に出ないことだ。Amazon には、何でもインターネットで買いたいという人たちの巨大なコミュニティーがある。そこに Bezos 氏はますます多くの選択肢とお買い得品を提供し続けているのだ。

筆者が Jeff Bezos 氏を選んだのにはもう1つ理由がある。同氏は途方もなく裕福だ。同氏は働く必要がない。しかし、同氏は成長を続け、Amazon を相変わらず洗練させ続けている。

インターネット誕生初期のころ、筆者は、かつて主催していた Internet World でインターネット業界の多くの有名人と知り合う機会があった。だが Jeff Bezos 氏と知り合う機会に恵まれることはなかった。

いずれにしても、Jeff Bezos 氏の「Internet Person of the Year」受賞にブログスフェアの端から敬意を表したい。

終わりを告げる Netscape (2007年12月31日)


AOL が Netscape の正式な閉鎖を発表した。

多くの読者はまだ若かったか、まだインターネットに関与しておらず、1990年代半ばの Netscape 対 Microsoft のブラウザ戦争は覚えていないと思う。実際、多くの方は Netscape が1995〜1997年台の Google だったことを覚えていないだろう。1995年夏の Netscape の新規公募は、一連のネット関連新規公募の先駆けとなった。このようなことは、おそらく二度と見られないだろう。

インターネット初期の大ブームの中心は、Yahoo ではなく Netscape だった。創業者の Jim Clark 氏と Jim Barksdale 氏や Mark Andreesen 氏は、数年間にわたってインターネット業界のロックスターだった。相対的に言って、彼らは Paige 氏、Brin 氏、そして Schmidt 氏という現代の Google 3人衆よりビッグなスターだった。

Netscape は永遠に続くと思われた。今は、Google が永遠に続くと思われている。Google が将来どこかに取って代わられることや、時代遅れになることは筆者にとって考えられない。しかし、筆者は1996年にも Netscape に対して同様のことを感じていた。

Netscape は、大企業に大きな影響を与えようという大変な間違いを犯した。Microsoft がこれに対して攻撃を開始し、あとはご存じの通りである。

今日、Google は Microsoft と対決する決意のようだ。考え方については Google の方が勝っている。インターネットアプリケーションは、エンタープライズ向け機器参入より格段に優れた考え方である。

Netscape が終わりを告げた今、AOL の将来はどうなるのだろうか?  経営者が次々に代わったものの、AOL が将来著しい成長を遂げるとは思えない。Time Warner は、そろそろ AOL を売却して可能な限り多くの現金を獲得すべきだ。AOL の価値は今後数年で減少していくと思われる。Time Warner は今すぐ売却すべきだ。

筆者は家族や親類と一緒にメキシコで数日間の休暇を過ごした。William Sherman 将軍(南北戦争時の北軍の将軍)の自伝や、Cormac McCarthy の著名作品など、読書もかなり楽しめた。

また、どうにも抗し難く、各方面の投資家やファンドマネジャーの投げ売りで値を下げた Jupitermedia 株の買い増しにも走った。

さらに、同僚の Luis Orellana がホリデーシーズンと新年にピッタリの非常にクリエイティブな Sprint の広告を送ってきたので ご覧あれ

では良い年をお迎えいただきたい。

あっぱれStubHub (2007年12月20日)


このブログでは、サービスレベルの低い各種 Web サイトを筆者なりに批判してきた。だが、StubHub には脱帽した。

筆者は、StubHub でスポーツイベントのチケットを注文し、チケットが注文から24時間以内に届くものと期待していた。ところが、それは届かなかった。筆者は同サイトで顧客サービスの窓口を調べ、サービス窓口に電話をかけた。日曜日の夕方だったため、電話はつながらないと思っていた。ところが驚くなかれ、すぐに Jonathan という名前の対応の良い担当者が電話に出た。彼は状況を調べてくれ、販売会社がチケットの郵送に手間取っているが速やかに処理するよう念を押す、と言ってくれた。

そして19日の朝8時、チケットの配送がまだ遅れているとの謝罪の電話が Jonathan からあった。言うまでもなく、筆者はこの電話にショックを受けた。そして、この顧客サービス担当者が数日前からずっと苦情を処理していてくれたことが筆者にとってはさらに驚きだった。

ここまで有能な顧客サービスを受けたのは久しぶりのことだ。StubHub には最後にもう一度敬意を表したい。

 


ブロードバンドの不名誉 (2007年12月18日)

筆者は先日、IDG の NetworkWorld 誌を購入した。この由緒ある雑誌に起こった事件はショッキングなものだった。同誌は何年も続いたタブロイド判からマガジンフォーマットに変更されていたのだ。おそらく、 あと数か月もすれば24時間更新の Web サイトに変わるのではと思っている。

とにかく、何年も前からのベテランコラムニストも、まだ数人が NetworkWorld に寄稿している。筆者がいつも読んでいるお気に入りは、ハーバード大学の CSO (最高セキュリティ責任者)である Scott Bradner 氏のコラムだ。

Scott の「 Internet Overload: Painting Tomorrow Like Today(インターネットの過負荷:今日のことのように描かれる明日)」という記事には、「米国の平均ダウンロード速度は2Mbps 未満だが、日本のそれは60 Mbps」 というショッキングな統計がある。

しかも、これは飛び抜けた数字ではない。多くの国が米国より高速なブロードバンド回線を持っているのだ。筆者はこのことにショックを受けたし、大半の読者も同意見だと思うがいかがだろう?