« 前のエントリー | main | 次のエントリー »

ドロップシッピングでTシャツを販売するビジネスモデルを日本で初めて導入した、株式会社ClubTの代表取締役 三宅朝広氏にお話を伺いました。(取材日:2007/10/29/聞き手:PDB 瀧川 智子)


--現在の事業内容をお教えください。

ドロップシッピング事業を行っています。日本ではドロップシッピング事業は大きく分けると二種類あります。どちらもインターネット上での販売形式ですが、一方は量販店にあるような既製品に独自に値段をつけて販売する仕組みで、もう一方はオリジナルの商品を自分でデザインして発売出来るという仕組みです。日本全体では前者の形式の事業者の方が多いのですが、弊社では後者の形式をとっています。つまり、ショップオーナーがオリジナルのデザインをインターネット上で公開し、注文があればその種類と数に応じて、Tシャツを始めとした商品にデザインを印刷、発送するというビジネスモデルです。

販売価格は基本料金に上乗せする形式で、ショップのオーナーが自由に設定できるようになっています。例えば白いTシャツにデザインを片面プリントして販売する場合、報酬率を300円と設定すると、販売価格は1995円(基本料金)+300円(報酬)で2295円となります。1枚売れるごとに300円がショップオーナーの利益となり、報酬が5000円になった時点でオーナーの口座に料金が振り込まれます。

商品数はといえば、現在50万点を超えています。1日の販売数は公表できませんが、コミュニティで話題になって火がついて短期・集中的に月1000枚以上販売された商品もあります。内訳でいえば、半分以上はTシャツです。購買層は20代〜30代が中心なのかなと思っています。


--起業に至った経緯をお聞かせ下さい。

元々は前職でアメリカのインターネットビジネスを調査する仕事をしていました。ドロップシッピングというビジネスモデルを知ったのは2001年頃です。結構うまくいっているらしいという事は分かっていたのですが、すぐに同様のビジネスを始める企業が出てくるだろうと考え、しばらく静観していました。しかし類似企業がなかなか出現せず、ならば自分で始めようと思い、2005年にこの会社を設立しました。

Tシャツをメインの商品としたのは、Tシャツが好きだとか、こだわりがあったからという理由ではありません。アメリカにおけるTシャツを使ったビジネスモデルの成功例を知ってことが大きいですね。

--どのような方が出店しているのですか?

ショップオーナーは学生さんも含め、初めて自分のオリジナルデザインをお金に変えようとしている人が多いですよね。一部、漫画家の方とか、法人(デザイン会社)の方もいらっしゃいます。また、NPO法人やボランティア団体の方に、募金活動の一環として利用していただいている例もあります。
さらには、キャラクターを扱っている大手企業様のご利用事例もあります。ソネットエンタテイメント株式会社の登録商標であるPostPetなどが例として挙げられますね。大手企業にとっては、リスクも在庫も負担することなくキャラクター関連グッズを販売できるという点のほかに、ユーザーにとってキャラクターがより身近なものになるということでメリットを感じていただいているようです。また、案外知られていないけれど熱烈なファンがいるサブキャラクラーは、従来は少量製作によるコスト高と在庫リスクを考慮してなかなか商品化が進んでいなかったのですが、ClubTのシステムを利用すればリスクなく商品化できることが判明し、サイト上での商品化が実現したという例もあります。

--今後どのような成長戦略を考えていますか?

これまではTシャツやトレーナーなどが主要商品でしたが、今後は幅広い顧客ニーズに応えるため、そして売上の季節変動を平準化するためにも、商材を増やしていこうと思っています。マグカップとか、エコバッグなども扱っていますし、変わったところでは時計とかがあります。今後は、ライターとかタペストリーなども計画しています。今後2年間は色々な商材が出来るように色々なメーカーさんとお話をしている途中です。また、法人が所有するキャラクター商品の販売は始めて1年も経っていませんが、今後は取扱量を増やしていく方針です。

--企業としてどのような目標を掲げていますか?

IPOは目指していますが、時期は未定です。売上げが伸びてからというのもありますし、海外の同業企業と色々アライアンス等についてのお話をさせていただいているので、その結果次第では進展があるかもしれません。

IPO以外でいうと、今後の目標は事業拡大のためのアライアンス先の開拓ですね。アライアンス先として探している企業は大きく分けると3つあります。
まずはプリントする以前の商材を作っていただける企業。こちらは随時開拓しているところです。次にキャラクターの権利は持っているけれど、商品化を行っていない企業。分かりやすくいえばゲーム制作会社でしょうか。最後に、大手のポータルサイトやSNSのサイトなど、集客力のあるサイト運営企業とのアライアンスを考えています。

--最後に社長の夢をお聞かせください。

以前は「皆が持っているから」という理由で買い物をする人が多かったと思います。しかし今は「自分が好きだから買う」という買い方になっていると思います。そのニーズに少しでも答えられるといいなと思っています。
また、大量生産、大量販売をやっていると、結果的に大量の廃棄商品が出てきます。その点弊社の場合ほとんどロスなく商品を提供できるので、とても地球環境にやさしいビジネスモデルです。こういった側面もどんどん消費者に伝えていけたらと考えています。

■株式会社ClubT の企業概要

社名: 株式会社ClubT
代表者:代表取締役  三宅 朝広
設立:2005年9月15日
住所:〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-37-7 勝栄ビル305
TEL:03-5350-5070
FAX:03-6276-6697
URL:http://clubt.jp/

事業内容:キャラクターTシャツの製造販売

[PR] 取材される企業になろう!中小・ベンチャー向け広報支援
[PR] 求人特集:3年以内に上場予定ベンチャーの営業職募集!


ビジネスモデル開発事業、占いコンテンツ事業、生活潤いサービス事業を手がける株式会社アプロディーの代表取締役 鈴木純子氏にインタビューしました。(取材日:2007/10/19/聞き手:PDB 田中 偉嗣)


--現在の事業内容をお教えください。

主に三つの分野に分けられます。
一つ目は、ビジネスモデル開発です。会社を立ち上げたときから、もっとも取り組みたかった事業です。特に「既存業務にITを取り入れて新規事業を立ち上げたいという思いが強いのに、それができる専門家に出会えないでいる企業様」のお手伝いができればと思っております。
二つ目は、コンテンツ事業です。これは、ほとんど占いに特化していて、おかげさまで「占いコンテンツはアプロディー」と、高い評価をいただいています。より良い人生になるような選択肢や気づき与えるコンテンツ制作を心がけております。
最後に、生活潤いサービスの創造です。これは、生活者にITを使ってどのような付加価値を与えていけるかというところに焦点を絞り、取り組んでいます。現在は「旅クリ」という洗濯代行&クリーニングの宅配サービスを展開中です。

--起業に至った経緯はお聞かせください。

高校一年生の時に起業家になることを決心していました。社長になって自分で考えたことを実現できる立場で仕事をしていきたいと思ったのです。
理系だったので特許技術開発の道も考えましたが、最初の就職はコンピュータ会社で、業務用ソフトの設計や開発を担当しました。
その後、業務改善の専門知識を身につければ、更に役に立つシステムを提供できるのではないかと考え、コンサルティングやマーケティングなどの会社を転々として経験を積み、30歳で起業。
その時は、インターネットが普及することが見えてきていたので、これまでの経験がすべて活かせるチャンスだと感じました。そして、しっかりと根を張り会社を成長させていく決意を固めました。

--今後どのような成長戦略を考えておられますか?

急成長は望んでいません。
人が良くなっていくこと、生活が良くなっていく「生活潤いサービス」を創造しながら、ひとつひとつのサービスをじっくりと育てていくことが、会社の成長と継続に繋がると考えています。

--企業としてどのような目標を掲げておられますか?

これは企業理念でもありますが、戦後の復興期から地域に根付いた工場を経営していた祖父が、社員のおかげで企業が成り立っている。社員が元気に働きにこれるのは、その家族のおかげ。家族が安心して生活できるのは、地域社会のおかげ。企業は、地域に支えられている、とよく言っていました。
企業は、直接かかわる人だけでなく、間接的に関わる人をも幸せにすることは、当たり前。そのように考え、多くの方々の人生を、豊かにすることを企業としての目標にあげています。
当社はインターネットを戦略的に活用するノウハウを積んできていますので、それらを駆使し、ネット社会に適応した新たなビジネスモデルを創造し続けることで、更なる成長を目指しています。

--最後に鈴木社長の夢をお聞かせください。

個人的に近い将来やりたいことは世界一周旅行ですね。40代のうちに最低一回は実行したいです。
今の時代に生きている地球人という視点で見て回って、まずは楽しみ、最後に今後の企業家人生の中で自分の使命を明確にしたいと思っています。
さまざまな体験をすることで、本当に求められていることを必要とされている形で提供する感性が磨かれたり、当社が創り出す「生活潤いサービス」の質の向上につながることはまちがいないでしょう。
理屈は抜きにして、好奇心が赴くままに行動し、大いに楽しんで、帰国した後は、仕事に還元することを楽しみたいと思っています。

■株式会社アプロディーの企業概要

社名:株式会社アプロディー
代表者:鈴木 純子
資本金:10,000,000円
設立:1996年4月
住所:〒164-8512 東京都中野区中野4-1-1 中野サンプラザ9F
TEL:03-5942-3028
FAX:03-5942-3046
URL:http://www.aphrodi.co.jp/

事業内容:
1.インターネットを利用した事業展開に関するコンサルタント業務
2.市場調査、広告・宣伝に関する業務及び広告代理店業
3.インターネットを利用した各種情報提供サービス及び紹介サービス
4.インターネット上のポータルサイトの企画及び運営
5.デジタル及び各種メディアコンテンツの企画、制作、販売、リース
6.コンピュータシステムの開発および販売、運営サービスに関する業務
7.衣料品、靴、鞄、アクセサリー、日用雑貨品の販売
8.一般衣類のクリーニングサービス受付
9.前各号に附帯する一切の業務

関連URL:
1.「総合案内」
http://www.aphrodi.co.jp/
2.「占い事業」
http://www.aphrodi.co.jp/uranai/
3.「e-business事業」
http://www.aphrodi.co.jp/e-business/
4.「旅クリ」
http://www.tabikuri.com/
5.「ウェア救急隊」
http://www.wear119.net/
6.「健康情報サイトcorpo」
http://www.healthy-life.co.jp/

[PR] 取材される企業になろう!中小・ベンチャー向け広報支援
[PR] 求人特集:3年以内に上場予定ベンチャーの営業職募集!


アメリカから導入した最新のCRMソリューションを用いて、いち早く日本市場の開拓に着手したヴァイタル・インフォメーション株式会社の代表取締役社長 淺田孝浩氏にインタビューいたしました。(取材日:2007/10/03/聞き手:PDB 谷津倉 一真)


--起業の経緯についてお教え下さい。

ヴァイタル・インフォメーションの創業者は私ではなく、元々大手ソフト会社のトップを勤めていた前会長の小林です。前の会社で未公開会社を株式上場まで成長させた経歴のある方です。その方がある程度の年齢で前の会社を引退し、その後、元の会社で部下であった私を含め10人ほどで「自分たちで自分たちの特長あるソフト会社を作りたい」という思いと、小林の「社会に認められるような会社を作りたい」というと考えとが合致し賛同してくれたので、資金の援助を受け、最初の何年間は小林が経営を引っ張っていくという形でヴァイタルは平成8年に11人でスタートしました。そして、会社が軌道に乗ってきた時に、小林は他界し、後は若手で引き継ぐ格好となりました。私は小林の後に社長に就任したわけではなくて、2006年の6月から社長に就くことになりました。結局、私は引継ぎというかたちでこの会社を運営しているわけです。

--事業概要についてお聞かせ下さい

元々会社を起こす時に、私たちの目指す会社のビジョンは「特長のあるソフト会社」と「社会に認められる会社」でした。1つ目として社会に認められる会社の通過点としてIPOを目指そうと考えました。そして、特長のある会社になるために、国内の狭い世界にとどまるだけでなく国外、特にアメリカから新しいサービスを日本市場にして、適合させようと思いました。
設立当初は新規事業の分野をどこに絞ろうかということで悩みましたが、前会長の小林が元々は某有名自動車メーカーの営業出身で「営業・販売というものはどんなにインターネットが普及しようと永遠に不滅である」という想いのもと、営業支援事業をしようと決めました。営業といっても、大手のメーカーやベンダーなどに対抗せずに、隙間を縫っていける分野としてインターネットをつかったCRMの分野に絞りました。それでアメリカからの流れを汲んで、元々アメリカの商品だったものを日本語化して私どもが事実上の独占として扱っています。

--現在の経営戦略についてお聞かせください

海外製品を日本で普及させるためにはいくつかの苦労がありました。まずは、海外製品なので日本の環境でうまく作動するのかという問題です。また、アメリカ製品ということで斬新すぎて日本に持ってきてもうまく流通しないのではないか、という「タイミング」の問題がありました。早すぎてもダメだし、遅すぎても他社に負けてしまう。

そうなると営業力が製品の日本市場開拓には必要になってきます。そのため私たちは人材確保・教育に力をいれています。チューター制を取り入れて教育の充実を図っています。私たちは「人材アウトソーシングサービス」と呼んでいるのですが100社近い既存顧客がいて、ソフトウェアの制作・運用・保守ならば昔ながらのテレアポから訪問という方法が通用しますが、なかなか最新のCRMのような製品になると市場にニーズが明確な形としてあるわけではないので、無形のものからのニーズの発掘が必要になってきます。そのためにセミナーや展示会をひらいて会社と商品の認知度が広がるようなマーケティング戦略を行っています。マーケティングを幅広く行っていかなければいけないので営業力が必要になっているということです。

--今後の成長戦略、三カ年計画のゴールはなんですか

5年以内を目標にして株式上場をしようと考えています。未だ具体的に準備しているわけではなく、水面下で進行しているだけなのですが、社員に向けてのストックオプションの交付やマーケット調査、監査法人や会計士からのアドバイスを受けるなどして勉強している段階です。
アライアンスに関してですが、私は「サービスイノベーター」を提唱しています。アメリカから最新のサービス・テクノロジー・ソリューションをもってきて、日本に適合する製品へとアレンジし、斬新かつユニークなものを日本市場に提供していきたいと考えています。

--将来的な目標についてお聞かせ下さい

「社会貢献」する企業を目指しています。私はいまの社会にはハンディキャップを持っている人や、出産や子育てで職場を離れなければならない方達が社会的弱者と見なされ、自分の能力を発揮する場が無いことに問題があるとおもいます。そういった優秀であるにも関わらず職場を離れなければならない人達に、能力を発揮する場を提供したいと考えています。具体的には、Talisma CIM Channelsを使った在宅勤務があります。現在すでに社内でそういう制度を浸透させていこうとしていますので、将来的にはそれを外に出していこうと思っています。そして最終的には、認知度の低い業界で活躍していながら一般の人も「ヴァイタル=社会貢献企業」と認識してくれる会社を目指していきたいです。

--社長の夢や事業にかける想いについて

前述した通り、社会貢献が事業に対する想いでもあります。少しでもハンディキャップを背負った人たちの助けになりたい。社員が胸を張ってヴァイタルの会社の社員だと誇れる会社にしたい。そして、社員だけでなく社員の家族も幸せにしていきたいと考えています。

■ヴァイタル・インフォメーション株式会社の企業概要


[PR] 取材される企業になろう!中小・ベンチャー向け広報支援
[PR] 求人特集:3年以内に上場予定ベンチャーの営業職募集!


マッキントッシュに特化したパッケージのオンラインストレージサービス「MacServer」を展開する株式会社ねこじゃらしの代表取締役川村ミサキ氏にインタビューしました。(取材日:2007/10/18/聞き手:PDB 土屋 明子)


--■御社の事業内容について教えてください。

「MacServer」というマッキントッシュに特化したパッケージのオンラインストレージサービスを主力としています。現在利用者は2000社以上おりまして、毎月利用者は拡大しております。利用者は個人から大企業まで様々なので、幅広いユーザーに取り扱ってもらっています。
当社はマックとネットワークを専門に事業を行っていますので、社内のマックの保守や購入のコンサルティングなどのサービスのニーズも多く同時に展開しています。こちらは、現在は取引先から頼まれた時に引き受ける程度で、本格的には稼動していませんが、今後この事業が大きくなったら本格的なサービスとして提供していこうと考えています。

--■起業の経緯について教えてください。

マックは現状ウィンドウズと比べるとインターネット上のサービスが整っておらず、企業ではなかなか使いづらいというのが現状です。もともと僕は音楽や映像制作をやっていまして、当時現場はみんなマックを利用していました。実は映像や音楽などの制作している人達が一番データをやりとりする回数が多いんのですが、世の中にあるのはウインドウズのサービスばかりで「一番使いたい人が使えていない」現状に気づきました。そこを自分たちで何か改善できるのではないかと思ったのがこのサービスを始めたきっかけです。
しかも、このようなサービスは企業として検討・開発することは難しいのではと思います。恐らく、マックは現場の人達が使うことが多く、経営者はマックをどう使えばいいのか分からないので、現場の人達の提案は上に行きづらいのではないでしょうか。後はマック、そしてネットワークにも詳しくなければこのビジネスは出来ないというのも壁になるでしょう。そうすると、このサービスの必要性に気付いたとしても実際に行動に移すことが難しくなってしまうという現状があります。
私はその点、自分の欲しいものを作りたいという想いがありまして、最初の頃は自分と身の周りの人が使えればいいと思っていました。ただ実際に友人に利用してもらうと評判が良く、「これなら一般化した方がいいよ」「サービス化したほうがいいよ」と言われるようになり、その声に押されて事業を始めました。


--■今後どのような成長戦略をお考えでしょうか。

当初は私1人でやっていたので、開発から運用まで全部1人でやらなければならず営業をする時間がありませんでした。しかし今は専門の方にも来て頂き分業が進んできたので今後は、私はサービスの拡大に力を入れていきたいと考えています。
当初は、個人クリエイター対象のサービスだったのですが、一般企業が利用しづらいということで、企業向けのサービスも始めました。そうすると「Mac Server Pro」でも消化しきれない程の大企業に契約して頂いたり、1つのサーバを様々な会社で共有して利用して頂くことになるため、セキュリティー面での問題をクリアするためにも、今後は「1社専用のシステム」を提供していく予定です。
今後もマックに特化して展開していくと思いますが、私としてはそこだけにこだわっているわけではありません。「クリエイターにとって最適なものを提供したい」という想いが強いので、今は多くのクリエイターがマックを使っているからマックに特化させているのです。お客様からの要望も、絶対に無理なもの以外はできるだけ全て取り入れ改良しています。現在自社のサービスの特徴の1つでもあるのが、「取引先ごとにパスワードを発行し、制限したフォルダでデータのやりとりができる」という機能があります。これは、例えば取引先が10社あれば、10個アカウントが作れる機能なのですが、そういった機能もお客様の要望から生まれたサービスです。この点でアップルと比較すると弊社は、小回りが利いてすぐにサービスを改良できますし、日本の現場に合ったものを作ることができる、そこが強みですね。
今までやってきて分かったのですが、やはりビジネス的にみてニッチ事業は強いです。その証拠に、弊社では解約する人がほとんどいないということが挙げられます。しっかりと現場が理解していればニッチ事業はすごく安定していることが分かって頂けるでしょう。今後は、サービスを拡大し、販売と絡めて保守サービスなども展開していきたいですね。
また、今はデータの監守が厳しくなり、ハードディスクの破損でデータの消滅などの危険性も高まっており、今後バックアップやセキュリティーサービスの需要が更に高まってくるでしょう。以前はバックアップなどコストが高かったものも、今は安価になりつつあるので扱いやすくなりました。ただ現実は、モノがあってもユーザー側に使うスキルがないという場合もあります。例えば、今や音楽映像をテープに保存しておくことはなく、全部デジタルのファイルに保存することでデータの重要性はどんどん高くなってきていますが、一方でクラッシュしたら一瞬でデータを失う可能性がでてきます。このようなデータの保護の部分で弊社が全面的にコンサルし、「弊社のサーバに定期的にネットワークで転送します」と一度設定さえすれば、サーバを稼働させておくだけで保守料金を頂くようなサービスも作ることができます。このようにクリエイターのデータの保護もからめて、今後は更にサービス内容も広げていく予定です。

--■最後に、今後の御社の展望、そして川村社長ご自身の夢についてお聞かせください。

5年内にIPOを目指します。そのためにはまず弊社の人材育成が1つキーポイントになりますね。また、このままでは市場が狭いので上場しても投資家の方たちには評価して頂けないでしょう。ですので、上場するにあたってはMacのストレージサービスから、よりマーケット規模の大きなサービスを提供していく必要があります。iPod、 iTuneなどは市場規模が大きいので、そこでも新に取り組みたいと将来的に考えています。また、世界を見ても弊社のようなサービスを扱っている企業がほとんど存在しませんので、人材とノウハウが蓄積されれば世界進出も夢ではないと思います。
私も元は製作者側にいた者なので、クリエイターにとっての道具のひとつとして「意識せず」、「手足のように」使って頂けるサービスを提供していきたいと思っています。
また、弊社のサービスが「ウェブサービスのAdobe」であり「クリエイターサービスとしてのグーグル」でありたいです。クリエイターならば誰でも当たり前に使うツールを目指していきたいですね。

■株式会社ねこじゃらしの企業概要

社名:株式会社ねこじゃらし
代表者:川村ミサキ
資本金:1725万円
住所:〒113-0033  東京都文京区本郷1-7-10 AK2ビル4F
TEL:03-5844-4600
FAX:03-5844-4601
URL:http://www.nekojarashi.com/
事業内容
1、「Mac Server」の開発、販売
2、Macシステムインテグレーション
3、Macシステムインテグレーション
4、Webマーケティング

[PR] 取材される企業になろう!中小・ベンチャー向け広報支援
[PR] 求人特集:3年以内に上場予定ベンチャーの営業職募集!


電子出版を手掛けられている株式会社ボイジャー代表取締役社長 荻野正昭氏にインタビューしました。(取材日:2007/10/18/聞き手:PDB吉岡勇紀)


--現在の事業内容をお教えください。

当社は、電子出版を15年ほど前から先駆け的に取り組んでおります。電子出版の普及、一般化を進めるために、電子本ビューア『ティータイム(T-Time)』や、横書きの文章データを読みやすい文庫形式に変換させ、様々なデバイスで読むことを実現させる縦書きブラウザ『アジュール(azur)』、出版物の電子的なフォーマットとなる「ドットブック(.book)」といったツールの開発・提供に力を注いできました。

ネット時代のデジタル情報は扱いやすい反面、例えばOSのバージョンアップ、ハードの生産中止等により、読めなくなってしまうという弱点もあります。出版物はいかなる時間、場所においても、またどんなデバイスでも可読でき、残り続けるものとして存在させる必要があると考えています。デジタルということで、ハードやソフトウェアに依存してしまうのです。当社のツールを利用すれば、PCでも携帯でもPSPでもiPod、iPod touch でも見ることが出来ます。

インターネット上には、例えば「青空文庫」という著作権の切れた小説がテキスト提供されているサイトがありますが、HTMLで横書きの小説を読むのは大変です。また、やはり携帯して空いた時間に読みたいというニーズが圧倒的に大きいのです。当社のツールによって、ハードの制限が無くなり、普段使っている、携帯電話、iPod、PDAなどのハードで電子書籍を読むことを可能としているのです。

また、最近では携帯小説といったジャンルがあるように、モバイル上の小説に注目が集まっています。そういったモバイルサイトへは、ビューアをライセンス提供しています。モバイル3キャリアで420サイト程に当社のビューアが導入されています。全体においてはの9割近くのシェアですので、ほとんどのサイトで当社のビューアが使われていることになります。

--起業に至った経緯は?

私は設立前までは、パイオニアでレーザーディスクの仕事をしていました。インタラクティブ、今はあんまり言いませんが「双方向」メディアの事業に取り組んでおりました。レーザーとPCを絡めた事業の部署がありました。そこの部署の有志が集まり、アメリカにあったボイジャーという会社とのジョイントベンチャーとしてスタートしました。現在の株主には講談社と新潮社とインプレス社がおります。

映像はお金がかかる業界ですので簡単には出来ません。しかし、出版物は映像と比べると一桁、二桁必要となる金額が違います。そこで、自分たちでも出来るのではないかと考え、電子出版を手がけることにしました。誰かが作ったものを、受け取るだけではなく、もっと手軽に自分達から発信することを可能にするのは電子出版だと思いました。しかも、デジタルで作れば、製造費は極端に安くなり、在庫も必要なくなりますので、非常にリーズナブルな形で出版を実現できるのではないかと考えました。

--市場環境を含め、現在はどのような成長フェーズと考えていますか?

当社の立ち上げは、今から遡ること15年前のことです。当時は人がPCの画面で本を読むというスタイルがまるで無いというのが問題でした。かなり先走りしてやっていたと思います。新しもの好きの間では注目されましたが、世間に普及するということではなかなか難しかったのが実情でした。

しかしながら、ようやく市場も拡大時期に入ってきました。ブログなど、文字を読んだり書いたりする文化も育まれてきましたし、モバイルなど、ハードのインフラも整ってきています。

普通ベンチャーというと、いいアイデアや技術などで世の中に切り込んでいくような印象ですがこの15年、悉く失敗を繰り返してきました。弊社だけではなくこれまで様々な企業が電子出版に参入してツールを販売していましたが、ほとんどの企業は撤退してしまいました。その中で当社が得てきた経験を活かす事で、今後さらに芯の強いベンチャーとして成長できるのだと思っています。

--今後どのような成長戦略を考えていらっしゃるのですか?

「今そこにある液晶デバイスを本にする」というのが当社のスローガンです。電子的な本は一番消えやすいものですから、これまで書かれたものは多くあっても、泡みたいに消えてしまいます。だからこそ、当社はデジタルでも「残り続ける」出版を目指しています。そのためのツール、仕組みを作ってきました。

本はそれ自体を読むことが出来ますが、電子本は読む道具が必要となってきます。そうは言うものの、本も電子的なデータから刷られているのが現状です。この電子的なデータを我々は「原液」と呼んでおり、これをあらゆる液晶デバイスに注ぎ込んで、注ぎ込まれたデバイスが本になる、当社が作ってきたのはそういう仕組みです。
 
 さらに今後は当社でも自社の企画を立てて電子出版を行っていきたいと考えています。これまで電子出版を広めていくためにビューアを提供してきましたが、インフラが整いつつあり、市場が活性化されていくなかで、出版社としての活動も手掛けていきたいと考えています。

--企業としてどのような目標を掲げていますか?


紙の出版は1996年を境になだらかに減少傾向にあります。96年の時点で2兆5千億。今は2兆2千億です。電子出版は2010年までには1000億円に達するのではないかと予想されています。やがては出版全体の1割程度を電子出版が占めてくる予想です。その中で、電子出版といえばボイジャーといわれるよう、これからも今まで以上に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

■株式会社ボイジャーの企業概要

社名:株式会社 ボイジャー
代表者:萩野 正昭
資本金:43,690,000円
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-41-14
TEL:03-5467-7070
FAX:03-5467-7080
URL:http://www.voyager.co.jp/

事業内容
1.映像、音声、文字を利用したソフトウェアの企画、制作、出版及び販売

[PR] 取材される企業になろう!中小・ベンチャー向け広報支援
[PR] 求人特集:3年以内に上場予定ベンチャーの営業職募集!