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インディーズアーティストの楽曲、1万曲以上を提供する「モンスターFM」運営の株式会社モンスター・ラボ代表取締役のいな川宏樹氏にインタビューしました。(取材日:2007/10/03/聞き手:PDB 吉岡勇紀)


--モンスター・ラボとは、どのような会社ですか。

 CDショップで販売されている音楽と違い、インディーズシーンにあふれる多様な楽曲を配信し、ダウンロード形式で販売するサイト「モンスターFM」【http://monstar.fm】を運営する会社です。リスナーは楽曲を試聴し、「色」や「キーワード」で楽曲の印象を表現したり、新しい楽曲を検索したりすることができます。また、サイトに登録したリスナーの行動履歴を分析し、別の楽曲をリコメンドする機能も提供しています。

 社名の「モンスター」は、怪獣のように大きく成長したいという意味に加え、フランス語で「私の」を表す「mon」と英語の「star」を繋げた造語になっており、皆にとってのアイドル/スターではなく、自分にとってのスターを見つける時代、という意味も込めています。

 このサイトには、ロックやポップス、ジャズやインストゥルメンタルなどあらゆるジャンルから約1000のアーティストが登録していますが、彼らが演奏した楽曲約10,000曲を管理し、携帯サイトやブログ、大型ビジョンなどのメディアで二次利用するBtoB事業も行なっています。

 また、当社は音楽サイトを運営するために優秀なエンジニアを確保しておりますので、彼らの技術を活かした各種アプリケーション・ソフトウェアの開発も手がけております。

--起業のいきさつを、お聞かせ下さい。

 私自身、音楽に興味があり、限られたヒット曲だけが流通しているような音楽業界の現状をかねてから変えたいと考えていました。

 現在、音楽市場で流通する楽曲は非常に限られており、その大半が10代後半から20代前半をターゲットとしています。多くのアーティストは重宝されず、せっかくデビューできても短期間で契約を切られてしまうのが現状です。私の弟も、かつてメジャーシーンで音楽活動をしていましたが、「自分がやりたい音楽」と「ヒットチャートで求められる音楽」との間で苦労していたのを目の当たりにしてきました。

 一方で、ヒット曲に飛びついていたリスナーも、年を重ねればそうした楽曲には手を伸ばさなくなりますから、自然と音楽から離れていきます。つまり、音楽を提供する側も、音楽を聴く側も満足していない「ミスマッチ」が発生しているのです。
このような課題を、マス媒体とは別のアプローチで、インターネットを活用すれば解消できるのではないかと考え、ビジネスを立ち上げました。

リアルの場では販売機会の無かった商品がインターネット上で欠かせない収益源となる「ロングテール」論が注目されていますが、音楽は正にロングテール型の業界構造にシフトしていくと思います。実際、アメリカ国内で流通する音楽の約40%は、ビルボードチャートを賑わせることのないインディーズシーンの楽曲です。私は、このビジネスを成功させることで、音楽の「ロングテール」を実現させたいと考えています。

--現在は、どのような営業展開をされていますか。

 登録楽曲を弊社サイト上だけでなく、アーティストからの許諾を受けた上で他の媒体等へ二次利用として提供しています。例えば、全国で314の自動車教習所に広告を配信している日本カーライフアシストと提携して、同社が開設する「JACLA VISION」上にて楽曲や映像を配信しています。画面横のQRコードにアクセスして、楽曲を購入することもできます。現在、同社と共同で携帯電話向けのプロモーションサイトを開設しておりますが、将来的には自社単独でもサイトを開設する予定です。

 アーティストの獲得については、自主的な応募に加え、営業スタッフがレーベル向けに日々積極的に動いております。登録しているアーティストのなかには、私自身気に入って聴いているものも少なくありません。

--会社を設立されてまだ1年半とのことですが、社内の雰囲気はいかがですか。

 現在、会社はエンジニアや営業を含めて15人のスタッフで稼動しています。もっと面白いサービスやアイデアができないか、いつもみんなで話し合っていますね。

 私は学生時代、アイスホッケーをやっていまして、チームで何かを作り上げることにやりがいを感じるのですが、彼らもみなそんな人間ばかりです。

--今後の事業戦略をお聞かせ下さい。

 当社で管理する楽曲が、もっとさまざまな場所で配信されるよう、二次利用先を意欲的に開拓したいですね。テレビやラジオ、携帯電話だけでなく、音楽を必要とする場所はたくさんありますから、たとえば忙しいビジネスマンにも聴いてもらえるよう接点を増やしたいと考えています。

また、現在当社のユーザーは20代から30代が中心で、意欲的に音楽を聴く人が多い。彼らのニーズにマッチした新たなサービスの提供を検討しています。
加えて、当社のエンジニアの技術力を活かした新規事業の立ち上げも視野に入れています。
新しいアイデアと技術力で市場を開拓し、ユニークなサービスを提供し続けたいと思います。

■株式会社モンスターラボの企業概要

社名:株式会社モンスターラボ
設立:2006年2月3日
資本金:1億1,685万円(資本準備金含む)
代表者:代表取締役 いな川宏樹
住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-15-15 末広ビル4-A
TEL:03-6410-8669
FAX:03-6410-8679
URL:http://monstar-lab.com/

事業内容:
1.音楽配信サイト「monstar.fm(モンスター・エフエム)」の企画・運営
2.契約アーティストの楽曲の二次使用を行うBtoB事業
3.ソフトウェアの開発・運用

関連URL:
「monstar.fm」http://monstar.fm/

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