« 前のエントリー | main | 次のエントリー »

アシスタンスサービスを通じて、世界中で「安心」と「サポート」を提供されている日本エマージェンシーアシスタンス株式会社 代表取締役社長 吉田 一正氏にインタビューしてきました。(取材日:2007/10/27/聞き手:PDB吉岡)


--現在の事業内容をお教えください。

" 当社は2003年に設立された会社です。当社の提供する「アシスタンスサービス」というのは、何らかの困難にあった際に提供される「支援サービス業務」のことを意味しています。

 海外においては、あらゆる事情が日本と異なっています。特に、病気や怪我で病院受診をしたい場合、現地の医療水準、医療の仕組み、言葉の違いなどで不安を感じる方は多いでしょう。それが一刻を争うような状態であればなおさらです。

 そこで、当社は緊急時において医療アシスタンスサービスを通じて、適切な医療施設の紹介、医療処置の評価、モニタリングなどを行い、海外においても国内において医療行為を受けていただくのと出来る限り近い状況を提供しています。また場合によっては、国内への搬送手配まで提供いたします。

 また、突発的な自然災害、政治的混乱やテロ等、命にかかわる様々な緊急事態が発生することも考えられます。そんな地域から脱出したくとも、定期便は停まってしまえば不可能となってしまいます。そこで、例えばチャーター機を手配するなど、緊急脱出手段を確保しお客様の脱出を手配しています。これはセキュリティ・アシスタンスサービスとして提供しています。

 当社は現在このようなサービスを企業、個人それぞれに提供する形態を取っています。実際にアシストを実行する取り扱い件数は年間36,000件あります。意外なほどに緊急事例は多く、身近なものでもあるのです。世界に羽ばたいている人々に対して日本流の安心を届けるのが弊社の目指すところです。世界中とのネットワークにより、戦争状態など特殊な状況を除いた、あらゆる状況でアシスタンスを提供出来るというのが当社の強みとなっています。
"

--アシスタンスサービスと保険との関係はどうなっているのでしょうか?

 新しく説明すると「アシスタンスは保険ではないのか?」という質問が出てきます。保険というものは、アクシデントが起こった際の事後にお金を保証するもの。他方で、私たちのアシスタンスはお金ではなく行動であると説明しています。

 保険はアクシデントが起こってから支援を行うのですが、私たちは救援活動そのものを行って参ります。当社は人命救助を最優先にしたサポートを行っていきますので、まず命を助けます。そして助けた後に費用のご相談にも乗るというスタンスです。海外旅行保険、健康保険、カードなどの付帯保険以外は実費になりますが、出来るだけ実費負担が少なくなるよう申請に必要な書類の整備などのお手伝いもしています。

--起業に至った経緯は?

 私自身は、大手の証券会社の社員としてフランスに在住していました。この業界自体を知ったのもフランスのアシスタンス会社が日本進出を図りたいと相談されたのがきっかけでした。先進国で英語が出来ない国の二番目は日本だからと理由で進出を検討されていました。最初は証券マンとして関わっていたのですが、やり始めて調べていくうちにアシスタンスという業界にすっかり魅了されていました。

 その後、外資の金融機関にヘッドハントされ、日本法人を任されました。その時の契約は金融業務以外だったら兼任しても良いという内容となっていたため、日本へ進出したアシスタンス会社と兼任するようになりました。

 しかし実際に日本へ進出していたアシスタンス会社は、日本独特のカルチャーとのギャップに阻まれて苦労が絶えませんでした。例えば、日本であれば苗字で話すべきときに、名前で話しかけてしまうといった些細なことなのですが、そういう所から変えていかないといけない状況だったのです。私自身はサービスの領域においてジャパンスタンダードがグローバルスタンダードだと思っています。日本流のサービスをもう少し出していかなければ上手くいかないだろうと思い、私がMBOを行い、日本流のサービスを様々な部分で徹底してまいりました。

--今後どのような成長戦略、目標を掲げていらっしゃいますか?

 これまで弊社のアシスタンスサービスは、保険会社からの委託を受け、海外保険に組み込んだ形での提供がメインでした。より多くの方へアシスタンスサービスを広く提供するために、海外へ移動される方との接点の多い保険会社と取り組んでいます。

 ただし、海外保険に組み込まれていたとしても、保険会社の規定に乗っ取った上で動かないといけないという事があり、お客様を助けたいと思っても制約を受けることも出てきてしまいます。だからこそ、今後はアシスタンスサービスを単体で直接提供することにより、フリーにお客様の立場になって支援サービスを提供していきたいと考えています。

 そのためにも、アシスタンスサービスというサービスの認知度を広げ、車に乗っている方であれば、車の保険に入りつつ、困った事があれば、まずJAFを呼びます。当社も海外で過ごす中で安心というものを提供できるJAFのような存在を目指していきたいと考えています。
 
 当社の切り口としてのエマージェンシーとクロスカルチャー、クロスボーダーという視点で見れば、まだまだマーケットとに広がりがあります。

 例えば、緊急事態ではなくとも、風邪を引くなど調子を崩すという事は海外において頻繁に起こります。こういったちょっとした事でも、インターネットで済ませ、相談できるような仕組みを作りっていきたいと思っております。

 他にも、企業の海外での経費管理であるとか、保険に関しても4万件の取り扱い事例があり、手数料を低く抑える仕組みやノウハウが積み重なってきていますので、これを応用したサービス展開も考えています。
 
 やはり、我々もありがとうと言われるのが嬉しいですからね。お客様にありがとうと言われる部分に感銘を受けて私も社員も皆一緒にやっていけているのだと思っています。これからも、アシスタンスサービスをより多くの方々へ利用していただき、日本を離れ海外にいる皆様をサポートし続けていきたいと思います。

--企業としてどのような目標を掲げていますか?

当社の切り口として、エマージェンシーとクロスカルチャー、クロスボーダーという領域で区切れば、まだまだ大きなマーケットが存在しています。大きな事故ではなくとも、風邪をひくなど、ちょっとしたトラブルは頻繁に起こります。こういった所にマーケットチャンスがあると考えております。

 当社は世界中にネットワークを構築してまいりました。インフラ事業であり参入障壁がありますので、その分当社が責任を持って、日本におけるアシスタンスサービサーとしての地位を築いていく必要を感じています。また、今後は、日本国内においてもエージェントのネットワークを繋げて広めていきたいと思います。

 簡易版でインターネットを使った形のサービスを広めるなどして、当社のサービスをもっと身近に感じてもらえるように 入り口として浸透させていこうと考えております。サービスの幅を広げながらもアイスタンスサービサーとしての強みをしっかりと押し出して、スピード感を持って事業に取り組んで参ります。


■日本エマージェンシーアシスタンス株式会社の企業概要

社名:日本エマージェンシーアシスタンス株式会社
代表取締役社長:吉田 一正
資本金:1億2150万円
住所:〒112-0002 東京都文京区小石川1-21-14 KDX小石川ビル
TEL:03-3811-8121
FAX:03-3811-8122
URL:http://www.emergency.co.jp/

事業内容
1:メディカル・アシスタンス事業
2:セキュリティ・アシスタンス事業

[PR] 取材される企業になろう!中小・ベンチャー向け広報支援
[PR] 求人特集:3年以内に上場予定ベンチャーの営業職募集!