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一貫したサービスで、企業変革の支援を行っている、株式会社エル・ティー・ソリューションズの代表取締役、樺島弘明氏にお話を伺いました。(取材日:2007/10/3/聞き手:PDB 瀧川 智子)


--現在の事業概要をお聞かせ下さい。

人と組織が変わろうとしている時に、その変革をお手伝いしたい。エル・ティー・ソリューションズの事業はこのような想いから創られています。

企業が取り組む変革プロジェクトは様々です。業務改革やIT導入もあれば、M&Aやコンプライアンスの徹底など、企業風土の統合や社員の意識改革を伴うプロジェクトもあります。大企業におけるERPプロジェクトでは、年間二桁億円以上の予算を組むことも珍しくありません。しかし規模の大小はあるとはいえ、どのようなプロジェクトにおいても、その道程は「戦略や仕組みを構築する部分」と「実際に現場の社員が実践できるよう、展開・定着を図る部分」の2つに別れます。プロジェクト予算のうち、90%は戦略や仕組み部分に使われます。現場教育と定着に残りの10%が使われるのですが、ここがうまくできていないプロジェクトが本当に多い。エル・ティー・ソリューションズでは、この残り10%のニッチな分野に特化して、企業変革の成功を支えています。

--起業に至った経緯をお聞かせ下さい。

 2000年のネットバブルの時期に設立されたベンチャー企業にて創業メンバは出会いました。BtoC事業として教育専門のポータルサイト運営を、BtoB事業として大手企業の研修領域にITを導入・活用するコンサルティングサービスを展開していました。BtoB事業では、当時より様々な業種のトップ企業をクライアントとして抱えて、順調に事業を展開していました。

 ところが堅調なBtoBと反してBtoCがうまく立ち上がらず、結局は事業をクローズすることになりました。そして会社自体もクローズすることに。しかし、既にプロジェクトが進行中であったお客様に迷惑をかける訳にはいきません。そこで受け皿の会社を作って、このプロジェクトを完結するために頑張ろうということで、この会社を7名で立ち上げました。

しかし会社設立後一つ一つプロジェクトが完了していくにつれ、創業時の熱い想いが薄れてきました。加えて、当時の社長が体調を崩してしまい、「誰かが社長をやらないといけない」という特殊な状況の中、私は社長に就任しました。この時期は「会社がつぶれるかもしれない」というリスクをリアルに感じていたので、前向きな発想よりも「プロジェクトを何とか完遂しなければいけない」「自分たちを信頼して仕事を任せてくれたお客様に、絶対に迷惑をかけてはいけない」という使命感だけで日々仕事していたと記憶しています。

しかしこの時期を乗り切ったからこそ、事業を展開する上で一番大切な「お客様を大切にする精神」が、社内に芽生え根付くことができました。お客様のニーズ、社会的なニーズのあることにさえ取り組んでいれば、あとは改善と工夫で何とかなるという、半ば開き直りに似た考えも、この時期に生まれたものです。その後、会社としても成長局面に入り、外資系コンサルティングファームや商社から多くの優秀な仲間が集まり、現在のエル・ティー・ソリューションズにつながっていきます。

--貴社が最も重視していることをお聞かせ下さい。

 企業は、お客様に対しては「どうすれば自分たちのメッセージが伝わるか」について十分検討し、その方法を組み立て、そして、実際に伝わったかを検証します。ところが、社員に対しては同様のアプローチを採りません。このことが、お金はかけるが現場には定着しないプロジェクトを多数生んでいると考えています。エル・ティー・ソリューションズはこの問題に対して、単なる助言にとどまらず「一緒に汗をかきましょう」という実践型・参加型のスタンスで、数々の変革現場を経験したコンサルタントが支援しています。正直、新しい戦略や仕組みが現場へ定着することにコミットすると、手間のかかることも多いのです。だからこそ、我が社にとっての非常に重要な財産は、実際にコンサルティングを行う「社員一人ひとり」なのです。
今年度の売上は約10億円を見込んでいます。前期が6億8000万円ですから、成長率は約1.5倍。現行のビジネスモデルでは、2倍とか3倍といった過度な成長は目指さず、サービスの品質に徹底的にこだわりながら、着実に1.5倍の成長を達成していく予定です。

--上記を達成するために、どのような成長戦略をたてているかお聞かせ下さい。

ポイントは2つです。1つは支援する変革テーマを拡げること、もう1つは社内のコンサルタントを増やすことです。

これまではIT導入時の定着支援などが主要テーマでしたが、今後はコンプライアンスや内部統制に関連するプロジェクト、M&Aに伴う統合実務(Post Merger Integration)が確実に増えると考えています。提供するサービスの軸は変えずに、適用する変革テーマを拡げていこうと考えています。

また、コンサルタントを増やすために、今年からは新卒採用も始めました。来年の春には、17名の仲間を新たに迎えます。今後は、即戦力採用だけでなく、育成にも注力していきたいと考えています。

--貴社の目標をお聞かせ下さい。

世界で通用するコンサルティング会社になりたいと思います。ものづくりが日本の強みと言われていますが、ものづくりの出発点となる原材料は、基本国外に頼っています。私は、日本国内にある資源、人材と知識そしてお金を活用して始められる産業、例えば金融やコンサルティングが、もっと世界で戦えるようにならないといけないと考えています。

エル・ティー・ソリューションズは、クライアントも社員もグローバル、日本国籍で世界に通用するコンサルティングサービスを提供できる会社になりたいと思います。

■株式会社エル・ティー・ソリューションズの企業概要

社名:株式会社エル・ティー・ソリューションズ
代表者:樺島 弘明
設立:2002年3月
資本金:1億4,137万5千円
住所:〒102-0083 東京都千代田区麹町4丁目7番2号 サンライン第7ビル8F
TEL:03-5226-7561 
FAX:03-5226-7566
URL:http://www.lt-s.jp/

事業内容:
人・組織に関する経営課題を解決するプロフェッショナル集団として、以下3つの事業を展開。

・変革支援事業
 企業変革を実践するための、「現場教育」をワンストップで支援

・人財支援事業
 企業変革を推進するための、「人財」の提供
 (有料職業紹介事業許可番号 13−ユ−301601)
 (一般労働者派遣事業許可番号 般13−301883)

・人財開発コンサルティング事業
 人財育成・開発に関する「コンサルティング業務全般」の提供


関連URL:
http://www.lt-s.jp/

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