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データ入力と書類の電子化などのBPO業務と、在宅ワーク促進事業を手がける株式会社うるる 代表取締役の星知也氏にインタビューしました。(取材日:2007/09/14/聞き手:PDB 田中偉嗣)


--現在の事業内容をお教えください。

 企業で発生するデータ入力や書類の電子化などのBPO業務と、在宅ワーカーと企業のマッチングなどを手がけています。

 顧客企業から依頼を受けた時、ロット数の少ない作業は、当社が運営する受発注支援サイト「shufti(シュフティ)」( http://www.shufti.jp/ )に登録している在宅ワーカーに依頼します。大口依頼は、提携している国内外の入力専門工場に依頼します。また、在宅ワーカーの品質向上を目的としたeラーニング事業「在宅ワーク学校」も運営しています。

--起業に至った経緯は?

 元々学生時代から会社経営をしたいなという漠然とした気持ちはあったのですが、どうしたらいいのかなかなか分かりませんでした。就職を通して、働いていくうちに事業の本質みたいなものが見えてきました。

 最初に就職した営業会社では、トップセールスでした。札幌から、埼玉・千葉・大阪と営業部門の責任者として事業所を立ち上げていきました。ここでの様々な経験は、現在の会社経営にも繋がっています。

 千葉営業所の立ち上げの際、オーストラリアから帰国された方との出会いがきっかけで、当時の会社を退職し、渡豪しました。もともと海外への関心は高かったので、非常に良い経験になりました。

 帰国後、とにかく設立間もない企業で、会社経営の経験を積みたいと思い、設立半年の企業に就職しました。

 その会社では、最初は営業職を。その後、様々な新事業に企画から携わることになりました。現在の弊社の前身となる在宅ワーク事業の立ち上げもこの会社で携わったのがキッカケです。ブライダル事業の立ち上げなどは、人に喜ばれる仕事だったこともあり、当時非常にやり甲斐を感じましたね。在宅ワーク事業は黒字にならず、会社の方針により撤退することになりました。しかし、せっかく形になってきた事業を諦めたくないと思い、MBOにより独立しました。

--市場環境を含め、現在はどのような成長フェーズと考えていますか?

 安倍前首相の就任時の所信表明演説には、『テレワーカーを倍増する』という項目が盛り込まれていました。時代の追い風を感じる事業だと手応えを感じています。今後は労働力不足がますます顕著に出てくると予測されますし、在宅ワークが労働ビジネス市場としては、かなりの規模に成長すると感じています。

 事業を立ち上げたのは2004年頃。それ以前の段階で企画・マーケティングを行い、様々なモデルケースで試行錯誤した結果、企業側と在宅ワーカーが直接受発注出来るマッチングサイトに行き着きました。今年の2月にテストサイトを運用していますが、現在200名弱の在宅ワーカーが登録しています。実際にスタートしてみると、企業側・在宅ワーカー側からもご好評をいただいており、ビジネスの手応えを感じています。

--今後どのような成長戦略を考えてますか?

 在宅ワーカーが困っていることは、『仕事の確保』と『横のつながりがない』ということ。それらの問題点を解決できる仕組みが、現在のShufty(シュフティ)です。弊社のシステムでは、登録している在宅ワーカーのスキルを全て数値化しています。客観的な基準を付加することで、企業側が在宅ワーカーに発注するリスクを、コントロールできるようになれば、企業が派遣社員を頼るように、在宅ワーカーも頼われる時代がくると思っています。

 本来は社内で済ませ、アウトソーシングされていなかった、ちょっとした入力業務。弊社ではShufty(シュフティ)によって、価格を明瞭にし、『一件から入力します』と謳っています。その為、数千円レベルの入力業務の発注をかなりの分量でいただいています。通常、業務コストとの兼ね合いで、千円程度からの案件を請けてくれるデータ入力会社はありません。但しshufty(シュフティ)では、千円の案件こそ受注したい案件。小ロットで、どこの会社も嫌がる案件が、弊社では宝の山に見えてしまいます。

 第一次世代がソフトバンクの孫さん型で、第二次世代が楽天の三木谷さん型、第三次世代がホリエモン型で、我々はネット事業の四次世代になると思いますが、これまでの世代が作り上げてきたネットビジネス環境を活用し、在宅ワークという労働市場がコモディティ化するようなサービスを提供していきたいですね。

--企業としてどのような目標を掲げていますか?

 まず、在宅ワーカー産業をコモディティ化するためには当社の上場が必要だと考えています。従来は悪徳業者が蔓延していた業界だった為、在宅ワークの会社が敬遠されています。

 登録することで、高額な教材を買わされて、お金がかかるのではないのか?そんな心配をされる在宅ワーカーの方々もいることでしょう。在宅ワーカーを支援する会社が上場することによって、安心感を与えたいというのが、上場したい理由の一つですね。

 二つ目としては、売上高が1千億円規模の企業にするという目標があります。私はそのことが、世の中にとって必要不可欠な事業を行なっている企業の証明であると考えています。その為にも、3年後には上場は必要不可欠だと考えています。

--最後に星社長の夢をお聞かせください。

 元々、海外に興味が高く、好奇心旺盛ですので、ビジネスも海外に展開していきたいと考えています。これまで私が海外で得た経験を、世の中にもっと広めたいと思っています。新規事業としては、例えば旅行業なんかはいいなと思っています。楽しい経験を広められるし、私も仕事で海外に行くことが出来る。現在の事業に手応えを感じることが出来たら、来年以降には挑戦してみたいですね。

 この在宅ワーカーのビジネスは私がこれまで経験した事業の中では、一番。この事業が成功することによって、どんな世の中になるのか?新しいものを「産む喜び」。そんな面白さが沢山あります。これまでは人の夢に参画してきましたが、今度は自分の夢を形にしていきます。その為にも、まずはこの事業を成功させたいですね。

■株式会社うるるの企業概要

社名:株式会社うるる
設立:2001年8月
資本金:1,000万円
代表者:代表取締役 星 知也
住所:〒104-0054 東京都中央区勝どき2丁目8-19 近富ビル6F
TEL:03-6221-3061
FAX:03-6221-3062
URL:http://www.uluru.in/

事業内容:
1.BPO事業(データ入力代行/スキャニングサービス)
2.在宅ワーク推進事業(マッチングサイト/教育)

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