世界で一番難しいと言われる日本の法人データ管理とその活用のアウトソーシングサポートを手掛けるシンフォニーマーケティング株式会社代表取締役社長の庭山一郎氏にインタビューしました。(取材日:2007/09/14/聞き手:PDB 吉岡勇紀)


--現在の事業内容は?

 当社は法人営業に特化し、データベースマーケティングにおいて国内最高のアウトソーシングサービスとセキュアなインフラを提供しています。見込み客データの収集管理から、定期的にWebとメールでコミュニケーションを図り、ニーズが顕在化するように育成し、たくさんの見込客の中からニーズが顕在化した瞬間をすくい出し、最新の有望客の絞り込みを行ない、それらの情報をお客様にレポートしています。これは日本では非常に珍しいサービスです。これをやっているのは、当社だけではないかと思います。

 具体的には、お客様が社内に保管されている、たくさんの個人情報。例えば過去に営業マンが交換した名刺、展示会やセミナーで集めたアンケートや名刺など、活用されてない重要な見込み客の情報を、お預かりしてデータベース化します。そして、お客様の競合や自分のグループ会社を排除するなど、いわゆる「マージパージ(重複処理)」を行います。

 その上で、その見込み客にフォーカスしたメールマガジンやWEBサイトを作成し、見込み客とのコミュニケーションを行い、アクセスログを解析していきます。見込客の中からニーズが顕在化したところを的確に把握し、見込み客の社内でビジネスチャンスが顕在化した段階で、クライアントにお知らせすることが出来るサービスです。

--起業のきっかけや起業に至る想いは?

 人を幸せにする仕事をしたいなという気持ちで、色々な仕事を見ていき、マーケティングに惹かれるようになりました。マーケティングとは何かと考えた時に「世の中に素晴らしい商品やサービスがあることを知らずに探し求めているお客様と、お客様のニーズに合った商品とを結びつけるための技術」つまり、マーケティングとはマッチングだと思いました。

 お客様の要望をすくいあげて、要望にマッチした商品やサービスを知らせて繋げていく、すると、お客様が抱えていた問題が解決して、ハッピーになっていただける。我々も技術を提供できてハッピーになる。僕はマーケティングの素晴らしさは、ここにあると思っています。法学部の学生だった二十歳の時には、マーケティングを自分の一生の仕事にしようと考えていました。

--起業の成長段階の中で、現在はどのようなフェーズとお考えですか?

 1990年代後半に日本にインターネットが入ってきた段階で各企業がCRMを強化する動きが一斉に始まりました。その後、CRMを導入した企業の大半で、導入後の活用ができていないばかりか1年、2年経つうちにシステムの運用そのものを止めるという状況が出てきました。

 CRMの導入について調べれば調べるほど、失敗事例ばかりで、成功事例がほとんどないという状況が分かってきた為、「なぜ日本の企業はここまでCRMを使えないのか」を調査するプロジェクトを立ち上げ、社内調査をしました。その結果、データベースの中の個人データの管理が出来てないという結論にたどり着きました。原因は二つ。一つ目は、日本語の言語体系の問題を想定していないシングルバイトの国で作られたシステム上では、名寄せなどのデータ管理をうまくできないという問題。二つ目は、企業の中にデータベースを活用して売り上げを上げるスキルを持った人間がいない、という問題です。

 最初は我々のマーケティング・コンサルメニューの中に、管理や教育のメニューを加えようと思いましたが、システムには1億も2億も払う企業でも、データの管理に関しては、派遣社員に任せている状況でした。そこで、今後はデータ管理のアウトソーシングを検討する企業が増えてくるだろうと予測し、コンサルのメニューより確実に顧客企業の問題を解決できるBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを2001年にスタートしました。これが大手企業のニーズに当てはまり、順調に業績も伸ばせています。

--企業としての3年後の目標は?

 三年後は上場していると思います。事業としては現在やっている、BtoBのデータ管理のアウトソーシングという軸足からはぶれません。テレマーケティングや販売代行を行うなどの、今の事業ドメイン以外の会社を買収することも、恐らくないと思います。我々は、「BtoBの顧客データ管理」というドメインを徹底的に深堀りをする会社であって、横展開はしません。他社動向も、売り上げにもあまり興味がない。ただし、「BtoBの顧客データの管理と絞込み」という仕事の精度において、世界で何びとたりとも、我々と同等以上のサービスを提供する会社が存在することを許さないという気持ちを持っています。常に世界最高のサービスを提供したいのです。上場したら、このサービスをアメリカ、中国、ヨーロッパといった世界中に持っていきます。また、多角化ではなく、企業のマーケティング担当者を対象とした教育研修を事業として立ち上げることを考えています。

--最後にこの事業にかける社長の想いをお聞かせください。

 日本企業のマーケティングは本場アメリカと比べると10年から15年遅れています。我々の会社の存在理由であり、当社会社のミッションでもある「日本のデータベースマーケティングを世界のトップレベルに押し上げる」ことを実現させていきたいと思います。ただし、当社だけでインフラを整備しても、とてもではないけれど世界に追いつけません。われわれは世界最高のサービスを提供しますが、それを使いこなすのは企業のマーケティング担当者です。ですからその人たちが学べる場として「マーケティングキャンパス」というサイトを運営しています。 http://marketing-campus.jp/

 さらに将来的には教育研修を事業化しようと考えているのです。
実務で使える体系的にまとめられたマーケティングを学んだ方に、当社がしっかりとしたインフラを提供することで、「世界のトップレベル」を実現していこうと考えています。本物のマーケティングを身に付けた方であれば当社のシステムを選ばないわけにいきませんので、当社の業績にも寄与していきます。

 「本物のマーケティングを提供すること」をクライアントに対しても、社員に対しても徹底し、弊社で学んでいった社員が様々な商品のマーケティング担当者として活躍していく、逆に今は特定の商品のマーケティングを担当しているが本物のマーケティングを学びに当社へやってくる。こんなサイクルを描いています。

 僕はリタイヤしたら、マーケティングの学校の先生になろうと思っています。口やかましい厳しい先生になって、世界のトップレベルのマーケッターをどんどん育てたいですね。

■シンフォニーマーケティング株式会社の企業概要

社名:シンフォニーマーケティング株式会社
設立:1990年9月
資本金:1億2000万円
代表者:代表取締役社長 庭山 一郎
住所:103-0023 東京都中央区日本橋本町3-4-7 新日本橋ビル3F
TEL:03-3243-1051
FAX:03-3243-1052
URL:http://www.symphony-marketing.co.jp/

事業内容:
・世界で一番難しいと言われる日本の法人データ管理とその活用のアウトソーシングサポート。
・マーケティング活動が売上に直結するための理想的なシステムとオペレーションサービスの提供。
・顧客管理アウトソーシングサービス
・セミナー・イベントのオンライン事務局サービス
・Web&E-Mailのマーケティングソリューション構築
・データベースマーケティングに関するコンサルティング

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