{IW2000}インターネットメディアの生き残り戦略:エキサイト -(2)◆総合マーケティングとしてのブランド戦略
しかし、ブランドだけで儲かるのか?という問題が出てきます。確かに、それだけ やっていても売上は上がらない。ブランドのインからアウトといった 総合マーケティングとして、次に挙げるステップ1からステップ5までを 実践して頂きたいと思います。 まず、最初のステップとして、ブランドのイメージをクリアにし、ブランド戦略を すっきりと決める必要があります。次に、ステップ2は、ブランドを知ってもらう 必要があります。マス広告などを利用して自分達のブランドをPRする必要があります。 BtoCのビジネスモデルでブランドを構築しようとしたら、それなりの投資は必要です。 ステップ3は、知ってもらった人たちにサイトに来てもらい、何かモノを買ってもらう ことが大切です。そうしなければ売上げは上がりません。 ステップ4は、ロイヤルユーザーの獲得です。1度来て頂いたお客様に対して、 何度もサイトを利用して頂くために、どのようなサービスが必要なのか考えること、 顧客のロイヤル化を行なうことが必要です。ステップ5は、毎日サイトに来て 頂いているロイヤルユーザーが使うお金の量を増やすそう、ということです。 お財布の中身を全部使って頂くようなサービスを考えることが必要です。皆さんの マーケティング戦略をこのステップ1から5までのプロセスに置き換えて、 検証してみることが非常に重要だと思います。 ブランドというのは、1日で出来るものではありませんし、マーケティング部門だけが ブランディングをおこなう訳ではありません。電話対応、名刺、ロゴ、サービス、 社員の服装など、お客様に対応するもの全てがブランドを形成するのです。 ですから、判断基準の中心にブランドを常に意識する必要があります。 社員が一丸となり、ブランドを広げようと努力する習慣をつけることが大事です。 これは、BtoCのビジネスの中でも特に、メディアビジネスを行なうものにとって 非常に大切なことと考えています。 ◆新しい市場への対応 また、これからの戦略の一つとして、新しい市場に注目していく必要があると思います。 携帯電話というのは、日本独自の面白いマーケットだと思います。現在、2,600万人、 あるいは3,000万人と言われているインターネットユーザーのうち、日常的に Webブラウザを利用している人は1,000万人程度だと思いますが、それと比べると、 iモードを中心とした携帯電話は、たった1年で2,000万人のインターネットアクセス ユーザーを獲得してしまった。インターネットがドックイヤーと呼ばれる速さならば、 その5倍のスピードで携帯電話は浸透している。そう考えると、やはり、携帯電話 というのは新しいマーケットとして外せないのかな、と思います。また、 ワイヤレスの中でも、特に、携帯の広告市場に注目すべきです。 携帯広告のマーケットは、今年10億円、来年100億円、もしかしたら再来年には300億 になるかも知れない。これを支えているのは、2万から3万あると言われている 「勝手サイト」というものですが、これらのサイトは、自分達のサイトをユーザーに 知らせるために広告を出すしかない。こういったことを考えると、 携帯の広告というマーケットはさらに大きなモデルになっていくのかなと思います。 もう1つ新しい市場として注目すべきものは、ブロードバンドです。 アメリカでは、CATVの普及率が7割と高く、ケーブルがブロードバンドの主役に なるだろうと言われています。日本でのCATVの普及率はだいたい20%、 DSLといわれるサービスも10月から始まっていますし、光ファイバーも東京都内の かなり広い範囲で敷かれつつあります。しかし、日本ではまだ、高速インターネット接続の メインインフラはまだ決まっていない。将来的には、光ファイバーが主役になるのでしょうが、 いずれにせよ、将来訪れるブロードバンド時代に備えて、 自分達のコンテンツをどのように対応させていけばよいのかということを 新たに考えていく必要があると思います。 最後に、インターネットのBtoCのビジネスをやる上で重要なことをまとめとして 述べさせて頂きますと、まず、一番大切なことは、自分達のポジションをクリアに することです。他社との差別化を図らなければだめです。それから、 ユーザープロファイルをしっかりと持ったメディアになることが大切です。次に、 先ほど、ステップ1から5までのマーケティングプロセスを説明させて頂きましたが、 皆さんのビジネスがきちんとこのプロセスに合っているかどうか、 もう一度、検証してみることが大切だと思います。きっと、 どこか抜けている点があるのではないでしょうか。それから、広告だけ、 携帯だけに頼ったビジネスモデルではなく、広告収入以外の収入源を1つでも 多く作っていく必要があります。そして、最後に、ワイヤレスやブロードバンド といった新しいマーケットにも対応することが重要になってくると思います。 関連記事 最新トップニュース
|
|