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ビジネス2001年4月3日 00:00
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日本発世界進出の切り札−モバイル・インターネット(3)

この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20010403/4.html
著者:江見 淳
国内internet.com発の記事
モバイル・インターネットの分野にも無料プロバイダーの波が押し寄せ、 結果として規模の勝負になることは前回述べた。 インターネット分野では無料プロバイダーは苦戦を強いられているが、 モバイル・インターネット分野では有望と言われている分野が存在する。 今回はそれについて取り上げていきたい。

そのヒントは韓国ベンチャーから見て取れる。Cizmedia 社( www.cizmedia.com ) というキャラクターメールサービスを行っているベンチャーだ。 サービス開始後半年で100万人以上の会員を集めたことで注目されている。 もちろん現在の韓国はネットベンチャーにとって逆風なのでビジネスとして成功するかどうかは 保証の限りではないが、いくつか行っているサービスのうち「スポンサー付キャラクター」 のアイデアは面白い。

まずは、Cizmedia 社のキャラクターメールサービスを紹介しておこう。 日本にも既にいくつか存在しているが、要は電子メールを送る際に、 その日の気分に合わせて12の表情と動きを持つアニメキャラクターの中から一つ(あるいは複数) を選択し、添付してメールを送ることができるというもの。現在、サービスは無料であるが、 有料化に移行する予定である。有料化しても一部は無料のままであり、 まさにそれが参考にすべきモデル「スポンサー付キャラクター」である。

そのモデルは、例えばマクドナルドからスポンサー契約を取り付け、 彼らはマクドナルドの制服を着たアニメキャラクターを作成し、 無料でユーザーに開放するというものである。ユーザーがメールのやり取りをすればするほど、 広告効果は高まるわけである。過去にはTGIフライデーがこのスポンサー契約を Cizmedia 社と結んでいる。 これは待ち受け画面サービスにも登場してくるであろう。

韓国のベンチャー業界は、マーケット総崩れで苦戦を強いられており、 この企業が成功するかどうかは環境要因にも大きく影響されそうではある。また、 韓国は広告市場が日本の5分の1と言われているため、 消費財メーカーや小売業がそれほどこういった分野にお金を使わないことも日本と状況は相違しているが、 一つの参考モデルだといえるだろう。

筆者紹介:江見 淳(えみ・じゅん)(junemi@tkb.att.ne.jp

ネットキャピタル・パートナーズ株式会社の代表取締役。
世界へ向けて日本発のネットベンチャー企業を送り出すことを重要なビジョンに位置付けで新会社を設立。 自身のバックグラウンドをいかし、日本がリードする可能性のあるモバイル関連、 テクノロジー関連に特化したベンチャー・キャピタルとして活動。既に12社への投資を行い、 12月に投資先最初のIPOを実現する。その後1年間で投資先10社近くがIPOの予定である。

神戸大学理学部物理学科卒業後、アンダーセンコンサルティング東京オフィスに入社。
同社では、ITコンサルタントとしてテクノロジーグループに所属しており、C/Sシステムのアーキテクチャー、 オブジェクト指向アーキテクチャーの構築実績を持つ。
その後、戦略系コンサルティング会社のA.T.カーニー東京支社のシニア・マネージャーとして活躍。 同社時代にはエレクトロニック・コマースグループのリーダーを務めた。 IT・ECを活用した戦略コンサルティングを得意とし、数々のECビジネスモデルの構築に寄与してきた。 その後、 オートバイテル・ジャパン立ち上げを行ったイーソリューションズ株式会社の取締役を経て現職に至る。

主な著書に「超成長企業を生むインフォミディアリ戦略」がある。
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