不法サイバー占拠の封じ込めに躍起の FTC米連邦取引委員会 (FTC) では今、ドメイン名の不法占拠者 (サイバースクワッタ)
のうち、最も悪名高い一人について、その動きを抑える手立てを探っている。このサ
イバースクワッタ、John Zuccarini 氏は、米国の司法当局やドメイン名論争を扱う
国際的な仲裁機関でさえ、手をこまねいているしかなかった人物だ。
Zuccarini 氏はこれまで、名の通った企業名によく似たドメイン名を5500件以上も取 得した疑いが持たれている。その中には、Yahoo!、Abercrombie & Finch、Budget Car Rental などが含まれ、同氏はそれらドメイン名を使って荒稼ぎしているものと 見られる。ユーザーが間違ったアドレスを打ち込むと、本物によく似た Web サイト とともに多数のポップアップ広告が次々と開くのだ。そこから同氏が得る広告料は、 年間80万ドルから100万ドルにものぼるという。 事態を重く見た FTC は、Zuccarini 氏の「ビジネス」を閉鎖に追い込み、これまで に「不正な手段」で得た金を返金させようとしている。 FTC の Timothy Muris 委員長は、「Zuccarini 氏の活動を制限する必要があったた め、9月25日にペンシルバニア州東部地区地方裁判所に対し、今後一切の活動を停止 させるべく仮差し止め命令の申し立てを行なった」と述べた。 企業側との和解や調停によって、Zuccarini 氏および同氏の持株会社が明け渡したド メイン名は、昨年1年間で100を超える。Yahoo! 1社だけを見ても、Zuccarini 氏のも とから移した「似ている」ドメイン名 (「www.yahompas.com」、 「www.yahoomessinger.com」など) は50以上にものぼる。だが、Zuccarini 氏はその 後も反省の色なく、よく似たドメイン名を取得しつづけている。この2年間で少なく とも63回訴えを起こされている始末だ。 しかし、たとえ Zuccarini 氏がすべての裁判で敗れたとしても、現行法では同氏が 新たなドメイン名を登録するのを禁じることはできない。1999年にはサイバースク ワッティング防止法案が両院を通過しているが、これら現在の法律は、不当な利益を 目的としたドメイン名取得を今後くり返させない効力を持っていないのだ。 FTC では、Zuccarini 氏について何か知っている、あるいは同氏の被害を被った思う 人々に、情報の提供を呼びかけている。電話は「1 (800) FTC-HELP」まで、件名 「Cupcake Party」 (同氏が「Cupcake〜」という名のつく持株会社を多数所有してい ることから) で受けつけてもらえる。 関連記事 最新トップニュース
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