Audible.com、自社製 MP3 プレーヤーを販売デジタルオーディオブックの Audible.com は、年末商戦およびまもなく始まる有料オンライン音楽配信サービスに備え、そして若い世代の顧客拡大に向けて、体制を整えつつある。
その一環として Audible.com (ニュージャージー州ウェイン) は、自社製 MP3 プレーヤー『Otis』の販売を開始した。ちょうど音楽業界が有料オンライン音楽配信サービスを準備中であるのに合わせ、年末商戦マーケティング活動を通じて売り込んでいく計画だ。 Otis の価格は49.95ドルだが、この値段は、顧客が同社のオーディオコンテンツライブラリーにアクセスできる月額料金プランに加入するとの条件付きになっている。価格面からみると、コンテンツへのアクセス契約を前提に SONICblue 製の『Rio600』プレーヤーを無料提供していたのに比べ、大きな変化だ。 だが Audible は、Otis が音楽ファイル用により多くのメモリがあり音質も向上したものであるため、ユーザーは今までより少し高くても受け入れるはずだと見ている。 同社は、初めてサービスを開始した時には自社独自の MP3 プレーヤー『Audible Player』を作っていた。その後、ハードウェアの製造は止め、同社の提供するプログラミングを再生できるサードパーティの機器に焦点を移した。その結果、SONICblue 製『Rio』シリーズなどの MP3 プレーヤー機器提供を通じ、10万人を超えるの加入者を獲得している。なお、オリジナルの Audible Player は、最初のデジタルオーディオプレーヤーとしてスミソンアン博物館に展示されるという栄誉を得ている。 こうした経緯にもかかわらず、Audible が再び自社製プレーヤーを販売するのは、SONICblue が Rio プレーヤーの旧型機器の提供を打ち切った場合に備える意味もある。そして、Otis プレーヤーは音楽向きでもあることから、オーディオブックユーザーよりも若いユーザー層の拡大も狙っている。Otis の発売自体、いくつかの若い世代向けの新しいコンテンツ配信サービスの開始と期を一にしていることからも、狙いは明らかだ。 Audible は、自社独自プログラミングのプロデュースを通してディジタルオーディオへの関心増大を試みるのとあわせ、最近開始されたばかり、あるいは間もなく開始予定の有料音楽配信サービス ――『MusicNet』や『Pressplay』など ―― によるユーザー拡大も願っている。これら有料音楽配信サービスの多くは、加入者が音楽をポータブルプレーヤーにコピーすることを許可しないと見られているが、Audible は、まだデジタルコンテンツを試した経験のない顧客層に同社製品を披露できるよい機会だと捉えている。 関連記事 最新トップニュース
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