倒産目前の OmniSky、サービス関連資産の売却へワイヤレス サービスプロバイダの OmniSky Corp. (カリフォルニア州サンフランシスコ) は7日、同社が擁する3万2000件のサービス契約とワイヤレス設備を、全米2位のインターネットサービスプロバイダ EarthLink (NASDAQ:ELNK) に売却すると発表した。金額等については明らかにしていない。
NASDAQ は4日をもって OmniSky 株の公開を廃止している。同社が第3四半期決算報告を期限内に出せなかったためだ。11月20日には、OmniSky が破産法に基づく資産売却も含めて、取り得る方策を模索しており、決算報告の準備が整わないとして、第3四半期決算報告を期限内に提出できないと発表していた。 OmniSky が破綻し、資産売却に至ったのは、厳しい経済環境の中で生き残りをかけ、他のワイヤレスサービスプロバイダとの間で続いた激しい競争に、力尽きてしまったためだ。きしくも6日には、競合相手だった Yada Yada と Arch Wireless の2社が、倒産を申請している。他にもスターバックスの店内など、商業エリア内でワイヤレス接続サービスを提供してきた MobileStar が、10月に事業を一時閉鎖 し、VoiceStream Wireless への売却が完了するまでの期間に限ってサービスを続けている。さらにもう少しさかのぼると Metricom が8月に、高速ワイヤレスデータ通信サービスの Ricochet ネットワークの運用を停止している。 OmniSky は破産裁判所に申請予定の資産保全請求の中で、EarthLink と合意した内容を詳述している。資料によれば、売却対象となっているのは、OmniSky のサービス契約ならびにクライアントソフトウェア、ワイヤレスアプリケーションプラットフォーム、ブラウザプロキシ、メールプロキシ、および同社の既存サービス継続に必要なすべての要素が含まれている。OmniSky と EarthLink は、破産裁判所の承認を待って売買契約を実行に移す予定で、その際 OmniSky の契約者を EarthLink のデータベースへ移行する非常にデリケートな作業を円滑に進める必要がある。 OmniSky の破綻は、間違いなく ISP 業界が厳しい状況にあることを示しているわけだが、一方で大手 ISP はそうした状況を切り抜けているどころか、恩恵すら受けている。VoiceStream は MobileStar の資産買収が大成功だったと認めている。Palm や PocketPC 向けに提供するワイヤレスサービスの増強を計る EarthLink にとっても、OmniSky の資産買収は大いに価値のあるものと言えるだろう。 関連記事 最新トップニュース
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