AOL、ISP 乗り入れサービスの全面値上げへ米国最大 ISP の America Online Inc. は、一部の利用者に約していた言葉を翻そうとしている。
同社は会員プランの一つとして、インターネット接続の足回りだけ任意の ISP を用いる BYOA というプランを用意している。昨年10月 America Online は、同プランを利用している会員に対し、新規会員向けの月額利用料金14.95ドルは、従来の BYOA 会員には適用せず、料金を据え置くと約束した。 しかしそういうわけにもいかなくなった。AOL Time Warner (NYSE:AOL) の株価が低迷し、America Online と Time Warner が合併することでもたらされる筈だった投資メリットも生まれてこないとあっては、投資家にそっぽを向かれないよう、売上拡大を図ろうとしているのが明らかだからだ。 広報担当の Andrew Weinstein 氏は、米国内の BYOA 会員がどのくらいの規模なのか、はっきりとわからないと述べた。だが America Online の経営陣は、料金値上げはやむを得ないとしている。つまり9.95ドルの料金で BYOA プランが始まった頃と比べると、現在同社が提供しているサービスはずっと充実しているというのが、その理由だ。 America Online を ISP として選ぶのが難しい人、例えば市内に America Online のアクセスポイントが無く、America Online の会員サービスを利用するには、高い市外通話料金を払わなければならないような人たちにとって、BYOA プランは便利なプランだった。 前述したように通話料金の問題がある地域、すなわち ISP の選択肢がほとんど無い地域の ISP にとっては、今回の値上げ話はそれほど気にならないだろう。しかし America Online のアクセスポイントが存在するような、都市部の中小 ISP にとっては頭の痛い話だ。つまり、BYOA プランの料金が上がり、地域の ISP に支払う料金と合わせると、接続サービスも含めて America Online と契約したほうが安上がりになるからで、そうなれば地域 ISP の契約を解約して、America Online のフルサービスに乗り換えたくなるのは、消費者としては当然だろう。 もう少し具体的に数字で表すと、中小 ISP の接続サービス料金は一般的に10ドルから15ドルといったところだ。BYOA プランの料金が9.95ドルなら、合計で19.95ドルから24.95ドルとなり、America Online のフルサービス料金23.95ドルに比べ安価に済む可能性が高く、経済的には意味がある。しかし BYOA プランの料金が14.95ドルにあがると、当然合計料金は24.95ドルから29.95ドルとなるわけで、少なくともこの試算の限りでは、経済的にメリットが無くなる。BYOA プランの会員数がはっきりしないので何ともいえないが、都市部の中小 ISP に影響が出ることは考えられる。 関連記事 最新トップニュース
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