Sony Music Entertainment (SME) は20日、ワイヤレスエンターテインメント会社 Run Tones の買収を発表した。Run Tones の技術や人材の獲得で、SME は移動体通信機器向けデジタルメディア事業の強化を図る。なお買収金額等については明らかになっていない。
Run Tones は、RUNtones という着メロサービスや RUNpics という携帯電話を使った写真サービスなど、一般消費者および企業向けのワイヤレスサービスを専門に手がけている。また同社の Mobile Media Hub サービス部門では、顧客ブランドの商用ワイヤレスポータル運営サービスを提供している。
SME は Run Tones 買収発表とあわせて、新たに事業グループ Mobile Products Group を発足したことも明らかにした。同グループは、SME が世界規模で展開している着メロや新曲試聴といったワイヤレス関連業務の拡充に当たり、ゆくゆくは写真やビデオといったコンテンツも手がける。
しかしなんといっても重要なのは、買収によって引き継ぐことになる Run Tones の顧客の顔ぶれだ。同社の顧客には、Adobe、AT&T Wireless、Ericsson、Nokia、Openwave、Sony Pictures Digital Entertainment、Warner Music Group と大手どころが名を連ねている。
SME は携帯電話等のワイヤレス機器に対するデジタルメディア配信戦略に、買収によって得る上記顧客とのつながりを役立てるものと思われる。これまでの同戦略の具体例としては、イギリスの移動体通信事業者 Vodaphone と共に先ごろヨーロッパで始めた、楽曲試聴サービスがある。同サービスは加入者が電話をかけると、新譜を30秒間試聴できるというもの。