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2002年12月26日 00:00

Sony と Philips、デジタル著作権管理技術で前進

欧州委員会 (EC) は、Sony の米子会社とオランダの Royal Philips Electronics による InterTrust Technologies の買収を承認した。InterTrust は、デジタル著作権管理 (DRM) 技術を提供している会社。

Sony は、提携企業とともに、オンライン有料映画配信サービス Movielink を展開しており、同社にとって総額4億5300万ドルにのぼる今回の買収は重要な意味がある。Movielink における海賊行為防止対策強化が容易になるからだ。

なお、InterTrust は、DRM 技術の特許をめぐって Microsoft (NA:MSFT) と係争中だ。

InterTrust は、米国で26件の特許を所有しており、出願中の特許は世界で約85件を数える。同社の特許ポートフォリオには、デジタルメディア プラットフォーム、Web サービス、企業インフラなどの DRM を使用する製品/サービスに実装可能なソフトウェアおよびハードウェア技術などがある。

業界関係者の間は、今回の買収について、ゲーム機『PlayStation』をデジタルコンテンツ配信機能の付いた完全なネットワーク機器に変えようとする Sony の戦略の一環だという見方もある。

Reuters 通信によれば、EU 本部は声明文の中で、今回の買収について「何ら深刻な競争上の問題を起こさない」と発表。その理由として、当該ソフトウェアの市場がまだ黎明期にあること、そして多くの強力な競合企業がすでに存在することを挙げているという。

InterTrust の買収は、実際には Sony と Philips および匿名の投資家が出資する Fidelio Acquisition Co. を通して行なわれる。 InterTrust は、Microsoft を特許侵害で訴えており、損害額は数十億ドルにもなると述べている。

Sony と Philips は、InterTrust の技術の用途について明言。オンライン音楽配信や映画のペイパービュー型ストリーミングなど、インターネットを介したデジタルメディア配信に使う計画だとしている。

提携相手の偏りによる不利益を回避するために、Movielink はすでに、DRM 技術関連の契約を Microsoft および RealNetworks (NASDAQ:RWNK) とも締結している。 Movielink は、ビデオオンデマンド (VoD) を提供するベンチャー企業で、大手映画会社5社が合弁で始めた会社。それら5社は、Warner Bros (AOL Time Warner 傘下)、Universal Picture (Vivendi 傘下)、Sony Pictures Digital Entertainment、Paramount Pictures (Viacom 傘下)、Metro-Goldwyn-Mayer (MGM) だ。

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