Microsoft は19日、ソフト会社 Connectix の一部資産を買収したことを明らかにした。取得したのは Connectix の『Virtual PC』や『Virtual Server』といった仮想化技術に関連する製品で、同社従業員も大半が Microsoft に移籍する。同買収は、Intel 製プロセッサを用いたサーバーの物理的な容積を低減し、運用コストの削減を図る需要の高まりをにらんだ動きといえる。
Connectix は14年前に、仮想 AT 互換機環境ソフト Virtual PC シリーズ (『Virtual PC for Mac』や『Virtual PC for Windows』、『Virtual PC for OS/2』など) を発売し一躍名をはせた。昨年11月には、Windows 上で OS/2 や Linux などを含む複数のサーバー OS を仮想的に同時運用する Virtual Server のベータテストを実施するなど、サーバー仮想化技術プロバイダーへの転換を進めている。
Microsoft が Connectix の技術獲得に踏み切った理由の1つに、『NT 4.0』の既存ユーザーが同サーバー OS で運用していたアプリケーションを、そのまま『Windows Server 2003』でも、仮想的に利用可能になるという点がある。つまり Microsoft としては、サーバー OS の乗り換えに伴う困難をとりはらうことで、新プラットフォームの導入を促進できる。
また Microsoft が、Virtual Server の技術を Windows 自体に取り込んでしまえば、より効率の良い仮想化機能を同社のサーバー OS 上で実現でき、仮想化によるサーバーの物理的統合という面で、ハイエンドの Unix マシンや IBM (NYSE:IBM) の Linux 製品といった従来製品と競合するための大きな力となる。
Virtual Server は Windows 用のサーバーソフトで、物理的には1台のサーバー上で、独立した複数の仮想マシンを同時に動かし、Windows はもちろん、Linux や UNIX、あるいは OS/2 や DOS といった、多様な OS 環境を運用できる製品だ。
なお複数のメディアが報じたところによると、今後 Connectix の Mac OS 用製品についても、開発および販売を継続するという。