日本HP、新事業戦略「アダプティブ・エンタープライズ戦略」を発表日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は2003年5月26日、エンタープライズ事業に関する新戦略「アダプティブ・エンタープライズ戦略」を発表した。
アダプティブ・エンタープライズ(以下 AE)とは「適応型企業」を意味する言葉で、グローバル化、企業の統廃合、市場需要の急変などビジネス環境の激しい変動に対して、迅速な対応ができる能力を持つ企業を指す。 今回発表された戦略では、AEを実現するための企業ITインフラの課題をビジネス環境変化に対応する「アジリティ(俊敏性)」と位置づけ、既存のサービスを維持しながらより少ないコストでアジリティに優れたITシステムを構築し、顧客企業のAE実現をサポートする。 具体的施策として同社では「HP ダーウィン・リファレンス・アーキテクチャ」を定義し、今後、ダイナミックなリソースの最適化(仮想化技術)、自動化されたインテリジェントな管理(マネージメント技術)、連続的で安全なオペレーション(ビジネス・コンティニュイティ)の3つの技術を特徴とした製品やソリューション、サポートを提供する。 また、このアーキテクチャを実現するための新サービス第一弾として、顧客のビジネス・アジリティ・レベルを測定/評価する「アジリティ・アセスメント・サービス(AAS)」と、その測定結果に基づいて提供される「アダプティブ・アプリケーション・アーキテクチャ(AAA)」「アダプティブ・ネットワーク・アーキテクチャ(ANA)」の3つを発表した。
AAS は、HPが INSEAD(欧州経営大学院)と提携し開発した手法を基にした測定/評価サービス。基幹業務や中核業務、ITなどに関するアンケート調査と結果解析を軸に、アジリティ改善案の提示やワークショップなどを実施する。AAS 実施により、顧客企業は優先すべきITプロセスとその実現に必要な投資について把握することができる。 AAA は、Web サービス技術の活用により、顧客企業のアプリケーション・インフラストラクチャを効率化し、IT投資効果を高める。具体的にはアプリケーションの小規模化・個別化、導入の簡便化、維持費用の削減、変更・管理の容易化などのメリットがもたらされる。また、ANA は顧客企業のネットワーク環境を、IT投資効果の高い効率的な環境へと進化させる。特に企業合併や事業分割、アライアンス先とのネットワーク構築などに有効としており、実際にHP自身がコンパック社との事業統合時にもこの手法を用いたという。 発表をおこなった日本HPの代表取締役社長兼COO・樋口 泰行氏は、ビジネス環境の変化が激しくなる中で、ITシステムにおける「アジリティ向上」がますますクローズアップされていくと述べ、競合他社とは対称に同社は「オープンでアジリティのあるシステム構築」のできるポジショニングにある、と強調。今後パートナー各社やSI、ソフトウェアベンダーなどとの協業を強化すると共に、AEに関するコンサルタントやコンサルティングチームの増員を図ったことを明らかにした。
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