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2003年6月5日 00:00

「無題ドキュメント」って何?

突然だが、あなたは、書店に行ったときに何を目印として目的の本を探し出すだろうか。

本のタイトルがあらかじめ分かっている場合は、書店に入り、あらかじめその本がどの場所に陳列されているのかを把握しているのでその場所まで行き、目的の本を手にとって、レジまで向かう。目的の本は決まっていなくても、例えば転職したいと考えていれば、求人雑誌のコーナーやビジネス書のコーナーへ向かい、本のタイトルや装丁を見て、手に取る本を決めるだろう。内容をある程度眺めて、欲しいと思えばレジに持っていくはずだ。

書店でのこうした動きは、そのまま検索エンジンにも当てはまる。まず、サイトの名称があらかじめ分かっている場合は、検索エンジンの検索窓にそのサイトの名称を入力すれば、殆どの場合、そのサイトタイトルは1ページ目に検索結果として表示されるので、ユーザーはタイトルをクリックして、目的のページへ飛ぶ。目的のサイトが商用サイトであれば、そのクリックは高い確率でコンバージョンへと繋がるはずだ。

前述の書店の例だと、サイトの名称があらかじめ分かっている場合、
・「書店に入る」→検索エンジンのページを表示する
・「目的の本が陳列されている場所まで行く」→サイト名を入力する
・「目的の本を手にとる」→検索結果をクリックする
・「レジまで向かう」→商品を買う、予約する
といったように当てはめて考えることが出来る。

次に、目的のサイトは決まっていないが、例のように転職に関する情報が欲しい場合はどうだろうか。
・「書店に入る」→検索エンジンのページを表示する
・「求人雑誌のコーナーに向かう」→キーワード(「求人」、「転職」など)を入力する
・「タイトルや装丁で手に取る本を決める」→検索結果からクリックするサイトを決める
・「欲しいと思ったらレジに」→サイトを閲覧して、気に入れば購入、予約といったように当てはめることが可能だろう。

言わずもがな、検索エンジン対策は後者の例を想定して行うものであるが、それでは実際に「求人」などのキーワードで上位に表示された場合、重要な部分はどこかと言えば、それはタイトルとサマリー(概要文)だと言えるだろう。ユーザーが目で追っている情報はその2つのみと言っても過言ではないからだ。

書店でも、本棚を眺めたときに目に入る情報は本のタイトル、著者や推薦文が記された帯などの装丁部分だけである。タイトルや装丁が魅力的でない本は、永遠に手に取られることがないだろう。

このように、検索エンジンからのトラフィックを望む場合、タイトルやサマリーは非常に重要であるが、検索エンジンの表示結果を眺めていると、「勿体無い」と嘆きたくなるようなタイトルを目にすることがある。

例えば、「無題ドキュメント」という検索結果を見たことはないだろうか。検索窓に「無題ドキュメント」と入力して検索をすると、驚くことに数十万件の「無題ドキュメント」ページがヒットする。タイトルは無題だが、それぞれの結果をクリックすると、それは企業のサイトだったり、公共機関のサイトだったり、個人サイトだったりして、様々である。

検索したキーワードの結果表示で「無題ドキュメント」というタイトルが表示されて、ユーザーはそれをクリックしたいと思うだろうか。勿論答えは NO である。

ところで、Google では、サイトのタイトルに絞って検索をかけることが可能だ。「allintitle:キーワード」という検索式を使うと、指定したキーワードをタイトルに含む結果を返してくれるのである。「求人」をタイトルに含むページを探したければ、「allintitle:求人」と入力する。わざわざ検索式として用意してあることからも、検索エンジンにとってのタイトルの重要性は明白である。

あなたがもしサイトを運営していたら、allintitle でサイト内のタイトルをチェックしてみて欲しい。もしかすると、思わぬ落とし穴が発見できるかもしれない。

(執筆:岡田吉弘、監修:信太明)


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