それは「イノベーションのジレンマ」で言うところの「破壊的イノベーション」に十分該当するものであろう。
すぐに家庭用 PC が量子コンピュータになるとは考えにくいが、
サーバーサイドでの実用期が訪れたときには、
既存の Net ビジネスの概念そのものが変わってしまう可能を秘めている。
それほどまでにインパクトのある「量子コンピュータ」とはいったいどのようなものであろうか?
従来のコンピュータは、
電気の ON と OFF をそれぞれ「1」「0」として計算を進めるため、
1つのビットは「1」か「0」のどちらかである。
しかし、量子コンピュータでは「1」であると同時に「0」である状態が存在する。
つまり量子コンピュータでは1つの bit で複数の状態を表現できることによって
同時に複数の計算を行うことができるものである。
量子コンピュータとは超並列コンピュータなのだ。
私は最も可能性が高い使われ方は、検索とレコメンデーションシステムだと考える。
「量子コンピュータの世界」が実現すると、
検索とレコメンデーションシステムが AI 化し、
あたかも自分の分身が世界中の Web サイトを検索してきてくれる感覚が味わえるだろう。
しかしそれには、あらかじめ AI を自分用にチューニングする必要がある。
量子コンピューターによる AI の性能を十分に生かすには、
既存の PC の標準的入力デバイスであるキーボードとマウスから得られる情報だけでは不十分であり
人間の五感すべてに対応した入出力デバイスがあってはじめて、
量子コンピュータによる AI はその性能を十分引き出せる。