Web の世界でも、
オフラインの「道」と同様のものが存在する。
言わずもがな、それは「リンク」のことである。
Web の世界で HTML が広まったのは、
HTML が装備しているハイパーリンク機能によるところが非常に大きいからだとはよく言われることであるが、今更ながら頷けるところである。
ある Web サイト(仮にAと呼ぶ)から、ある Web サイト(仮にBと呼ぶ)へリンクを貼ることで、
AからBへの「道」が出来る。
「道」が出来れば、
Web を閲覧している人がそれを辿って移動することが可能になり、
交通(トラフィック)が発生する。
「リンク」の意味が「連鎖」や「環」であることが示唆するように、
現在のインターネットの世界は、
「道」がいたるところに張り巡らされ、
あらゆるところで様々な情報が行き来する巨大なネットワークを形成している状態であると言えるだろう。
前述の「すべての道はローマに通ず」に戻ると、
ローマ帝国は非常に大きな都として栄えたために、
沢山の道がローマへ向かって伸び、
そこにトラフィックが生まれ、
多くの情報が行き来したと想像できる。
Web の世界で言えば、
巨大な情報ポータルサイトが存在し、
そこへ向かって多くの Web サイトからリンクが張られている状態、
とでも言いかえられるのではないだろうか。
ところで、検索エンジンを考えるにあたっても、
この「リンク」の概念は重要である。
検索エンジンは基本的にリンクを辿って各 Web サイトの情報を収集するし、
外部ドメインや別ページからのリンクを、
そのページの人気指標と見なすように設計されている検索エンジンが多いのがその理由だ。