IT 業界復活にとって一般消費者市場の重要性は増すばかりだ。IBM (NYSE:IBM) は16日、デスクトップパソコンブランド『ThinkCentre』の新モデルを複数発売した。
新モデルは、ThinkCentre の M シリーズ、S シリーズ、A シリーズそれぞれで出ている。M および S シリーズは主に大企業ユーザーをターゲットにしてきたが、今回の新モデルでは、とりわけ A シリーズの新モデル『A30』の最小構成価格399ドルが目を引く。これは同社が、Dell (NASDAQ:DELL) や Hewlett-Packard (NYSE:HPQ) や、Gateway (NYSE:GTW) などの競合パソコンメーカーに、一般消費者市場をまだ明け渡すつもりがないことを示す、何よりの証といえる。
とはいえ同社は数年前、大手小売業者との関係を解消し、一般消費者市場とは距離を置く姿勢をとってきた。IBM の製品マーケティングマネージャー Stephen Miller 氏は、パソコン市場復活の一翼を一般消費者が担っていると IBM は認識しているとし、「特に A シリーズの価格を引き下げた」と述べたが、あくまでもターゲットは一般消費者というより、パワーユーザーと「小規模企業」だと位置付けた。
Miller 氏は、一般消費者市場は「移り気だ」と述べ、IBM が小売販売チャンネルとの関係に再び手をつける用意は無い点を強調した。