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2004年3月4日 00:00

「日本のP4P勢力図は、どうなる?」

検索連動型広告(P4P)の主要なプレイヤーであるグーグルとオーバーチュアが日本での広告ビジネスを開始してから、 既に1年半以上が経過した。利用する広告主の拡大とともに、プレイヤー側の攻防も非常に活発になってきている。 最近の主要な動きと想定される展望などについて、俯瞰してみよう。

★オーバーチュア
最低入札価格を9円から可能に。
このことで、従来、クリック単価(CPC)の最低入札価格35円が負担になっていた企業/業界/キーワードが活性化する。 つまり、アドワーズのみしか P4P を出稿していなかった広告主に、オーバーチュア利用のチャンスができたことになる。 P4P の利用においては、Yahoo! でのインプレッションがやはり大きなボリュームを占めるが、広告主にとっては機会ロスが より縮小できる可能性が増えたということだ。

●3/1から広告文章の文字数ガイドラインが変更。
タイトル15文字+説明文33文字に変更になるのだが、これはまさしく Yahoo! での掲載を意識した内容である。

Looksmartの MSN からの撤退
従来、Looksmart のサブサイトリスティングに流れていたクリックが、オーバーチュアで吸収される可能性がある。

●Yahoo! JAPAN 上で、オーバーチュアの広告が掲載されている。
Yahoo! としては、オーバーチュア支持を明確にした?、と理解される要素のある動向だ。 表示位置は、Yahoo! のトップページにてキーワードを検索すると、検索結果として表示されるページの右部分になる。

★グーグル
●アドワーズ広告のロールアップ
2月25日よりアドワーズ広告にて、「ロールアップ」と呼ばれる変更があった。
これは、Google の web サイトにおいてのアドワーズの表示方法の変更である。 昨年の10月ごろまで同サイトでは「プレミアム・スポンサーシップ広告」があったが、今回の変更は、プレミアムの 掲載位置に、アドワーズの1位、2位の広告が表示されることになる、という変更だ。このことによって、以下のことが期待できよう。

・掲載順位の上昇……上位に掲載されることにより、よりクリック率(CTR)が高くなる可能性があり、 ひいては掲載順位を上昇させる可能性がある。
・CPC の改善……CTR が高くなったことにより、必要な上限入札CPCを抑えることができる可能性が増す。
・CPA の改善……上記の CPC が改善することで、獲得単価(CPA)も同時に改善できる可能性がある。
※プレミアム枠へのロールアップは100%保障されるものではない。


AdSenseネットワークの拡大
「コンテンツターゲティング」での検索動向(具体的には、インプレッション数とクリック数の動向)が、ここ数か月、増加している。

これは、アドワーズ広告のコンテンツターゲティングネットワーク (日本での主な例は、リクルート・オールアバウトジャパン、ニフティ、インプレスウォッチ)の拡大を意味するものである。 このことは、単にアドワーズ広告の配信ネットワークが拡大するだけではなく、従来のキーワードトリガー広告ではリーチ 出来なかったユーザーを取り込むことが可能になった。
Google AdSense

●キャンペーンへの除外キーワードの設定
従来、広告グループに対して、除外キーワードの設定ができたが、キャンペーンに対してもその機能が広がった。 このことによって、広告主にとっては、以下のことが期待できよう。

・CTR の改善……広告主が、対象顧客として意図しない想定ユーザーのクリックをなくすことができるので、 相対的に CTR を改善できる可能性がある。つまり、広告主にとって、より有効なクリックに絞込みをすることができる。

・CPA の改善……前記により、より顧客指向性の高いクリックに絞り込まれているので、相対的に CPA が改善される可能性がある。
・キーワード追加などにチャレンジできる…前記2つのステップにより捻出された広告原資を用いて、再投資が可能になる。


※除外キーワード……ユーザーの入力する検索語に、広告主の意図しない語句が含まれていた場合、 広告が表示されないように指定する機能。
 例:
 人材派遣ビジネスをやっている広告主がキーワード「派遣」を部分一致にて登録。
  ↓
 ユーザーが「自衛隊派遣」にて検索。すると、件の広告主の「派遣」にて登録している広告が表示されてしまう。
  ↓
 「自衛隊」を除外キーワードとして設定すると、表示されなくなる。
もちろん、完全一致指定にてキーワードを登録している場合には、キーワード除外機能は無関係である。


(執筆:菅原大司、監修:信太明)

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