「大手に負けない」、中小が連携しホスティング型 VoIP 網VoIP ネットワーク構築が専門の中小規模企業数社が連携し、AT&T (NYSE:T) や Vonage といった大手通信事業者に対抗すべく、全米規模のホスティング型 VoIP ネットワークの提供を計画している。
急成長を続ける VoIP 電話サービス市場には、旧 AT&T 系地域電話会社やケーブル TV 会社が続々と参入。実際、SBC、Verizon、BellSouth、そして Qwest といった地域電話会社は、いずれも VoIP 電話サービスの提供を計画中だ。市場調査会社 Synergy Research Group によると、人気の高まりから企業向け IP 電話の世界市場は成長率が50%に達し、2003年のメーカー売上は8億6400万ドルに迫ったという。 AT&T は昨年12月、今年から大規模 VoIP サービス事業の展開を開始すると発表し、すでに『CallVantage』という新サービスを開始するなど、計画を着々と進行中だ。また、半導体およびソフトウェア大手の Texas Instruments (NYSE:TXN) も今年1月、VoIP 電話サービスの先駆企業 Vonage と提携した。なお、AT&T と Vonage は現在、商標権侵害訴訟で係争関係にある。 一方、大手による支配を破ろうと、準大手以下の企業同士が連携する動きが見られる。カリフォルニア州サンタクララで開催された『Spring 2004 Voice on the Net (VON)』(3月28日-4月1日) では、参加した数多くの中小規模規模企業が、「Session Initiation Protocol」(SIP) や「VoiceXML」はじめ各種の業界標準規格を検討中だと述べていた。 SIP は、インターネットを介した会議/電話/案内/イベント通知/インスタントメッセージ (IM) の基礎として使われる規格。IP ドメイン内のエンドポイント向けコールセットアップ/ルーティング/認証/その他の制御メッセージを開始する。 中小による連携の動きだが、その一例が先月30日に発表された IP メディアサーバー メーカー Convedia と IP ネットワーク/サービス会社 PointOne の提携だ。この提携によって、全米90都市および米国外数か国の都市を結ぶ規模の VoIP ネットワークができると見られる。PointOne によると、同社の SIP ベース プリペイド式テレフォンカード サービスの心臓部に使われているのが Convedia のメディアサーバーで、近く提供を開始する IP 電話サービスにもやはり Convedia 製メディアサーバーを使う予定。PointOne は現在、毎月5億回を超える通話を処理しているという。 Convedia は3月下旬だけで5件の提携を発表した。そのひとつが、ネットワーク通信ソフトウェア開発会社 IPeria との提携。同社は30日、自社のメディアサーバー製品と IPeria の統合通信プラットフォーム『ActivEdge』との相互運用性試験を終えたと明らかにしている。この相互運用性は、有線通信事業者/移動体通信事業者/ブロードバンドサービスプロバイダ向けのネットワークベースの通信アプリケーション ── ボイスメールや自動案内サービスなど ── への道を拓くと見られる。16日には、Ubiquity Software と 3GPP IMS 対応ソリューションを共同開発したことも発表していた。 関連記事 最新トップニュース
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