PPC 広告と Yahoo!JAPAN(下)前回、Yahoo!JAPAN には Google 社のアドワーズ広告とオーバーチュア社のスポンサードサーチ広告という2種類の PPC 広告(Pay Per Click = キーワード連動型クリック課金)が表示されること、2003年中頃には両者がほぼ同じ割合で Yahoo!JAPAN の検索結果ページに表示されていたこと、および2004年3月現在ではアドワーズ広告の表示割合は7〜8回に1回の割合まで低下していることをお話ししました。
■背景 このように Yahoo!JAPAN においてアドワーズ広告の表示割合が低下し、逆にスポンサードサーチ広告の表示割合が高くなることはある程度予想されたことでした。 検索エンジン業界においては、Yahoo!、Google 社、および MSN(マイクロソフト社)の三つ巴の戦いの様相を呈しています。Yahoo! はディレクトリ登録型検索エンジンの代名詞、Google はロボット型検索エンジンの雄、そしてマイクロソフト社は言うまでも無くIT業界における巨人です。 これらの検索エンジン運営母体にとっての主な収益源は「広告収入」であり、特に PPC 広告のウェイトが大きくなってきています。 スポンサードサーチ広告を提供しているオーバーチュア社は米国 Yahoo! の PPC 広告会社(オーバーチュア社は PPC 広告の開拓者として有名でしたが2003年7月に米国 Yahoo! に買収されています)であり、アドワーズ広告は Google 社自身が運営する PPC 広告サービスです。 マイクロソフト社は PPC 広告を手掛けるルックスマート社と蜜月関係が続いていましたが今年(2004年1月)に入って契約を更新せず、マイクロソフト社の動向が注目されています。 このように検索エンジンと PPC 広告のグループ強化が進む中で、Yahoo!JAPAN が身内のスポンサードサーチ広告に肩入れするのは当然の成り行きだろうと考えられていました。 ■伏線 もちろん、Yahoo!JAPAN が単に身内だという理由だけでスポンサードサーチ広告の表示割合を高くしたとは考えにくい面があります。 もしスポンサードサーチ広告の広告主数がアドワーズ広告の広告主数よりも極端に少なければ、Yahoo!JAPAN は PPC 広告から収入を得る機会を失うことになるからです。(例えば、アドワーズ広告なら広告主がいるのにスポンサードサーチ広告では広告主がいない「検索語(キーワード)」を想定してみて下さい。) コラム「35円から9円で値上げ?」 で既報のように、スポンサードサーチ広告の入札最低価格が2004年1月26日に9円へ値下げされました。 これが、Yahoo!JAPAN とスポンサードサーチ広告との関係強化の伏線だったと思われます。スポンサードサーチ広告の入札最低価格がアドワーズ広告の7円に近い9円に下げられたことによってスポンサードサーチ広告の広告主数は増加し、その結果、「スポンサードサーチ広告の広告主数がアドワーズ広告の広告主数よりも極端に少ないキーワード」は大幅に減少したと推測できるからです。 さらに2004年3月1日からスポンサードサーチ広告の広告文の文字数が変更になりました(利用者には2月16日に周知されています)。具体的には、 【変更前】 ・タイトル:17文字 ・説明文:120文字 【変更後】 ・タイトル:15文字 ・説明文:33文字 ※半角も1文字と数える です。したがって「変更後」は48文字となるのですが、この数字は Yahoo!JAPAN に表示される PPC 広告の上限である48文字とピタリ一致します。しかも「半角も1文字と数える」という点まで同じです(アドワーズ広告の場合は上限46文字で半角は0.5文字と数えるという若干異なったルールになっています)。 これも Yahoo!JAPAN とスポンサードサーチ広告(オーバーチュア社)の関係強化を示す傍証だと言えるでしょう。(執筆:岡本達夫/監修:細木康裕) 関連記事 最新トップニュース
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