進捗状況について業界内で懸念する声も出ていた、セキュリティ規格『WS-Security』(Web Services Security) が、ようやく Eビジネス標準化団体 OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards) によって正式規格として承認された。
WS-Security は、2002年6月に Microsoft、IBM、VeriSign の3社が OASIS に提出し、ハイテク企業数社が指示を表明していたセキュリティ規格。複雑なネットワーク上で、個人情報ならびに Web サービス メッセージの安全性を確保して管理するためのプロトコルを記述している。
XML および Web サービス関連問題をカバーしている IT 市場インテリジェンス会社 ZapThink の上級アナリスト Jason Bloomberg 氏は、今回の承認について、Web サービスの相互運用性標準確立における重要な一里塚と評価する。同氏は internetnews.com の取材に対して、企業が集まって WS-Security のような重要な規格を策定しようとすると、いくらかの問題が必ず起こるものであり、合意に達するまでに大変な苦労があったはずだと言う。こうして課程を経て誕生した規格は、強力で広範に適用されるに違いない。
なお、OASIS は7日、『ebXML』(Electronic Business Extensible Markup Language) および、『WSDL』や『SOAP』などといった Web サービス技術に基づく Eビジネス アーキテクチャの開発を進める計画を発表。新しい技術委員会 (TC)「OASIS Electronic Business Service Oriented Architecture」(ebSOA) を発足させたことも明らかにした。ebXML は、Web を介した商取引の方法について記述するもので、先ごろ『ISO 15000』として承認されたばかり。『WSDL』と『SOAP』は、Web 標準化団体 World Wide Web Consortium (W3C) が推進している Web サービス規格。