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2009年7月4日
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Webビジネス2004年5月18日 00:00

Enterprise Search Summit 2004(前編)

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「知識労働者は情報を検索するのに自分の時間の15〜35%を費やすが、 実際に自分が求めている情報を探し当てられる割合は半分に満たない」 ――Enterprise Search Summit 2004 advanced program より――

5月11日と12日、 New York にて開催された Enterprise Search Summit 2004 に参加し、 米国のエンタープライズサーチの状況について視察してきた。 今後3回に分け、 このカンファレンスについてレポートしていく。

■Enterprise Search(エンタープライズサーチ)とは? 

エンタープライズサーチは、 Google、Yahoo、MSN などといった検索ポータルとは異なり、 「企業サイト内部を検索する」システムを指す。 Site Search(サイトサーチ)があくまでひとつのサイト内での検索を指すのに対し、企業が複数のサイト――エクストラネット、 イントラネットを問わず――にまたがる情報源を管理・運営している場合に、 それらを横断し、 総合的に検索するシステムがエンタープライズサーチと呼ばれるものである。 企業のドキュメントマネジメントという文脈で扱われることが多い言葉である。

■なぜエンタープライズサーチが必要なのか?

そもそも、「なぜエンタープライズサーチが必要なのか?」という疑問を抱かれる 向きもあるのではないか、と想像する。 「わざわざ各社のサイトで独自の検索機能を実装しなくても、 Google の検索オプションで、 検索範囲をサイト指定にすることで用が足りてしまうのではないか?」と。

確かにサイトが小規模であり、構成が複雑ではなく、 ターゲットユーザーも単一であり、コンテンツ量もさほど多くない場合、 その答えはイエスであろう。

が、サイトが一定規模以上になった場合、 単なるキーワード検索では、 必要な情報がすべて見つからない場合が多い。 また、見つかっても、 サイト運営側が最も見てほしいサイトが、 必ずしも検索結果として上位に表示されない場合もある。 企業サイト内においては、 キーワードの適合度やリンクポピュラリティなどと、 情報のオフィシャル度や権威性とは必ずしも一致するわけではない。

別の表現をしてみよう。 検索ポータルを市街地図に例えるならば、 エンタープライズサーチは館内案内図に相当するものである。 一般の民家ならば、 通常、案内図などは必要とされない規模であるだろうが、 商業施設やホテル、ビルなどの大規模施設になってくると、 館内の案内はなんらかの形で必要となってくる。

同様に、 SEO によりいくら企業サイトの特定のコンテンツがピンポイントで検索ポータルで検索されるようになったとしても、 企業サイト内部を回遊することに関しては、別の誘導方法、ガイドが必要である。 もちろん、 ガイドとなりうるのはエンタープライズサーチのみというわけではなく、 サイトの構成や情報デザインそのものであったりするのであるが。

■Enterprise Search Summit 2004 の概要

このエンタープライズサーチに特化したカンファレンスは、 今回初めて米国にて開催されたのである。

参加対象は、企業ポータルやイントラネット運営担当者、 IT マネージャ、インフォメーション アーキテクトなど、 エンタープライズサーチに関して関心があったり、 実際にエンタープライズサーチ製品の導入を検討している層である。

カンファレンスの内容としては、 サーチの仕組みの解説から、エンタープライズサーチの導入戦略、 自社のシステムや要件に合った検索システムを選ぶコツ、 そして実際の導入事例などについてレクチャーが行われると同時に、 主要エンタープライズサーチ製品の展示・デモが別会場で行われていた。

また、カンファレンスに先立ち、ワークショップの日も別途設定されており、 メタデータ概論や情報分類法、 そしてエンタープライズサーチ入門についてのセッションが行われた。 ワークショップは、参加者が小グループに分かれ、 実際に手を動かして演習を実施するものである。

全体に、検索テクノロジーの話は皆無というわけではなかったが、 ビジネス戦略および情報分類が中心となっていたカンファレンスだったと言ってよいと思う。

エンタープライズサーチベンダーとしては、 大手とされる AutonomyConveraVerityFastGoogle のうち、 Autonomy を除く4社に加え、 最近注目を浴びている2社――自動カテゴリ作成・管理ツールなどに関して評価の高い inxight および Guided navigation と呼ばれる、 ファセット分類の考え方を用いたカテゴリとキーワード検索とを併用した検索機能を提供している Endeca、 さらに検索業界では老舗の Northern LightsOpen Text もスポンサーとして参加しており、 ショーケースは百花繚乱の趣きであった。

今回はこのカンファレンスの前提および概要について紹介したが、 次回はいよいよカンファレンスの詳細についてレポートしていく。

記事提供:ファンサイド

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