|
「証券業界」検索エンジンマーケティング状況 〜その2〜前回のコラムにて、インターネット証券における
検索キーワード連動型広告( P4P 、オーバーチュア/アドワーズ)の活用状況を紹介したが、今回は具体的な戦略について述べたい。
イラクにおける日本人拉致報道があったその日、これまでの利益を確定させる売りが 相次ぎ一時300円を超える大下げを記録したものの、日経平均を下支えしている日本経済に対する好感度は変わることなく、 順調に日経平均は上昇している。前回も記述したとおり、検索される回数が日経平均に左右されるこの業界では、 安定的に上昇している今が広告効果を最大限発揮させるチャンスであることに間違いはない。 では、どのようなキーワードに限られた広告予算を注力すれば、P4P 広告の特性を活かし効果を上げることができるだろうか? 主要キーワードを検索数の多い順で見てみると、 ・株価 ・株 ・株式 ・証券会社 ・証券 (オーバーチュアのキーワードアドバイスツールによる) となっている。全てのキーワードは意味の広いビッグキーワードと呼ばれるもので、キーワードに託すユーザーのニーズ も多様化しているため、一般的にはコンバージョンをあまり期待できないとされている。 ところが、出稿方法を少し工夫してあげることでコンバージョンを期待できるようになり、かつマーケティング 戦略上においても有効なキーワードが存在する。皆さんお分かりになるだろうか? それは「証券」である。上に挙げたキーワードの中ではもっとも検索数が少ないこのワードだが、 使い方によっては最大の武器になり得るワードなのである。 各証券会社が広告を出稿する背景には当然「口座開設数を増加させたい」、「市場シェアを拡大したい」と の思惑があるからこそだと思うが、他証券会社とのサービス比較などがコンプライアンス上行えないこの業界では、 明確な他社との差別化をサイト上などに表記することはできない。つまり「 A 証券」のサービスを知りたいユーザーに対し 「 B 証券のサービスのほうがこんなにいいのですよ!」と知らせることが出来ないのである。 ところが「証券」というキーワードを部分一致で出稿した場合、それが容易に行えるようになるのである。 証券会社の殆どの場合「○○証券」と社名がついているため、部分一致で出稿を行うと「 A 証券」とユーザーが 検索した場合にも、証券の部分が一致して「B証券」の広告が表示されるようになるのである。 ここで、「 A 証券」よりも「 B 証券」のサービス内容がユーザーに訴求できるポイントを持っていた場合、 高い確率でそのユーザーを「 A 証券」から奪い取ることが可能となるのである。ライバル会社から顧客を奪い取り、 市場シェアを拡大させる。そんなことを可能にしてくれるキーワードなのである。 実際にキーワード分析を行ってみると、ライバル会社名でアクセスしたユーザーによるコンバージョンが 顕著に数字として現れてくるから面白い。この手法は各業界でも適用できるため、もう一度出稿キーワードなどを 検討してみるといいだろう。 アクセス分析、キーワード分析を行いながらユーザー属性などを調査、把握し、広告戦略に反映させることで ROI の向上 を実現する。このことが、今後の P4P 運用の最大の武器となるのである。 (執筆:コンサルティンググループ 山本力 監修:信太明) 最新トップニュース
|
|