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2005年1月24日 00:00

Google デスクトップサーチの登場による検索エンジン業界の変化

少し前の話になるが、 2004年10月に Google のデスクトップサーチβ版がリリースされ、 連日のように話題として取り上げられていたことをみなさんは覚えているだろうか。

今年は、検索エンジンのトップスリーである Yahoo!Japan、MSN、 Google の競争激化がますます話題となる年になるだろうと予想される。 シェア競争が繰り広げられるフィールドのひとつがデスクトップサーチだ。 もちろん、他にも競争となる分野はあり、 ローカルサーチなども近いうちにクローズアップされることだろう。

今回はシェア競争を激化させると考えられる要因のひとつ、 デスクトップサーチについて述べていこう。

■デスクトップサーチとは

言葉として知っている人も多いデスクトップサーチだが、 OS(Windows、Macintosh など)に備わっている全文検索機能と勘違いしている人が多いのも事実である。

デスクトップサーチの特徴を一言で言えば、 「自分のパソコンの中にあるテキスト情報をすべてデータベース化している」ことだ。これまで OS に備わっていた全文検索機能が一回一回文字列を検索していたのに対して、 デスクトップサーチは検索対象のテキスト情報を「事前に」データベース化しておき、そこから検索を行う。

つまり、 デスクトップサーチではデータベース化した情報を検索するので、 デスクトップマシンにある大容量のファイルの位置を瞬時に見つけることができる。

何よりも Web ブラウザ上で検索結果を見られるのが素晴らしい (注:Google デスクトップサーチを筆者は利用中である)。 Google のデスクトップサーチがリリースされてから、 Web 検索で情報を探す際に、 ローカルのデスクトップマシン内の情報も同時に探せるようになった。 そして、それを利用している間に、あることに気がついたのである。

■デスクトップサーチと SEO の関係

筆者はファンサイドのサーチエンジンスペシャリストとして働いている。 SEO と検索エンジンのアルゴリズム研究が業務内容のメインである。 Google のデスクトップサーチを使うようになってから気がついたのは、 自分の検索語の使い方の「特徴」だ。

Google のデスクトップサーチは、 Web 上の情報と同時に検索結果のローカルにあるキャッシュ(過去に見た Web サイトの情報、 IE での「インターネット一時ファイル」)も検索してくれる。 この時に自分が何度も似たような検索語を使用していることに気づいた。 興味や関心の高い情報を探して、 同じような語を何度も入力して検索をしているのだ。

こういった検索行動を自己認識するのは、 デスクトップサーチがなければありえなかったと言える。

■サイトの SEO キーワードを見つける手がかりにもなる

ターゲットとなるユーザーの検索行動が分かってくれば、 本当にサイトで SEO をすべきキーワードというものを割り出すことが可能になると考えられる。 デスクトップサーチを利用した方法としては、 何通りもキーワード選出の方法があるだろう。

簡単な方法を例としてあげれば、 被験者を用意して3か月間ほどモニターをしてもらい、 キャッシュ情報を随時リサーチしていくこと、などだ。

個人情報保護を考えると微妙なビジネスモデルともなりうるのだが、 この方法を利用すればいつ・どんな情報をどのようなタイミングでユーザーが取得するのかを、 目に見えて把握することが可能になると考えられる。 そうすれば、 ターゲットユーザの行動特性をもとにして、 サイトにキーワードを設定することも可能になると考えられる。

■日本語専門のデスクトップサーチがあってもよい

現在、 すでにダウンロードして使えるようになっているデスクトップサーチが得意としているのは、 基本的に英語である。 日本語を用いてデスクトップサーチを実行すると、 実際に知りたい情報が得られず、 やや不満足な結果に終わることが多い。 問題点を引き起こしている原因のひとつに日本語の特性がある。 同じ意味を持つのに、 異なる表記が用いられることがあったりするようなことだ。

例えば、入学祝いのスピーチを以前に作成したことがあり、 デスクトップマシンから作成当時に使った資料やメールを探そうとしたと仮定する。 「入学祝」と「入学祝い」のどちらかを検索語として入力すると考えられるのだが、 「入学祝」と「入学祝い」は意味としては同じであるにも関わらず、 実際に「入学祝い」を使ってデスクトップサーチを行うと、 「単語の完全一致」が優先されてしまうため、 「入学祝」という表記が使われている資料やメールが見つからないことがあるだろう。

日本語を用いたデスクトップサーチはまだ完成の域には達していない。 もちろん、2005年1月現在、 検索エンジントップスリーが提供しているデスクトップサーチは「β版」であるので、なおも完成に向けて成長中であると考えられるのだが。

しかしながら、このデスクトップサーチは非常に便利であり、 一度インストールすればアンインストールされることがあまりないと考える。 この「アンインストールがされない」というポイントは重要である。

デスクトップサーチの結果は、 Web ブラウザ上で、検索エンジンの検索結果と合わせて見られるのだから、 今後、デスクトップサーチのインストールが進めば、 それによって検索エンジンの利用率が大きく変わる可能性があることを意味する。 出来がよく、人々が使いたくなるようなデスクトップサーチが開発されると、 その利用率が伸びることで、 Web の検索を行う検索エンジンの利用率も伸びるということである。

最後になるが、 日本語の表記ゆれや外来語の表記違い、類義語などに対応した、 日本語専門のデスクトップサーチがあってもよいのではないだろうか、 ということを私見として述べておきたい。

記事提供:ファンサイド

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