EMC がデータバックアップ製品をアップグレードストレージ大手の EMC (NYSE:EMC) は1月31日、データバックアップ用ソフトウェア『Legato NetWorker』および『Dantz Retrospect』の新版を発表した。同種ソフトウェア市場で競合各社からより多くのシェアを奪い取るべく、操作性や機能面で強化を図ったという。
企業向けのデータバックアップおよび障害復旧用ソフトウェアの新版『NetWorker 7.2』は、比較的規模の大きなデータ保護を行なう製品で、アプリケーション統合を拡大したほか、ディスクレベルでのバックアップ機能を強化した。 また新版の NetWorker では新たに、Windows クライアント管理グラフィカル ユーザーインターフェース (GUI) を備えたほか、インストールおよび機器構成を支援するツールも組み込んだと、同社ソフトウェア製品マーケティング ディレクタの Rob Emsley 氏は述べた。 ディスクレベルでデータバックアップを行なうシステムの価格は下がっているため、EMC をはじめ VERITAS Software や IBM (NYSE:IBM) などストレージ製品を手がける企業は、データバックアップの高速性で差異化を図っている。 こうした流れを受け、EMC は NetWorker の新版で、ディスクベースのデータ複製プロセスに、「Network Data Management Protocol」(NDMP) を採用した。NDMP とは、ネットワーク環境下でのバックアップ処理を効率化するためのプロトコルで、プラットフォームやデバイスに対する依存性を解消する。しかしこれまで NDMP は、テープに対するバックアップにしか利用できなかった。今回の NDMP を採用した新しいディスク バックアップ ツールにより、バックアップ処理の高速性と、NAS 機器へのデータ保存における信頼性が増すと、Emsley 氏は語る。 EMC はまた、より規模の小さな中小規模企業 (SMB) 向けバックアップソフトウェア製品 Dantz Retrospect もアップグレードした。発表によると、新版の『Dantz Retrospect 7』は、新しいデータバックアップおよび復元ウィザードを備え、複合ベンダー環境のサーバーやパソコンのバックアップ作業を自動化し、平易な操作性も実現したという。同製品は、Windows/Mac OS/Linux/Solaris に対応する。 昨年10月の買収を経て、EMC 傘下に入った Dantz 部門製品の新版 Dantz Retrospect 7 では、ほかにも新たに「disk-to-disk-to-tape」を備え、バックアップ能力の向上を果たした。同機能は、ディスク間での高速なデータバックアップや、安全な場所にあるテープストレージへの自動転送を実現している。新版はこのほかに、完全な統合型バックアップ機能や、データ整理を行なってディスク容量を超えないようにする自動グルーミング機能などの特長を備える。 Retrospect 7 はすでに出荷済みだ。価格はグレードにより異なり、それぞれの最小構成価格は、『Retrospect Multi Server』が1299ドル、『Retrospect Single Server』が699ドル、『Retrospect Small Business Server』が499ドル、『Retrospect Disk-to-Disk』が299ドル、そして SOHO 向け『Retrospect Professional』が129ドルだ。 関連記事 最新トップニュース
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