Time Warner (NYSE:TWX) のインターネット部門 America Online (AOL) は7日、米国内44都市で VoIP サービス『AOL Internet Phone Service』を開始した。2000万人あまりの膨大な会員数を持つこと、および新技術を使いやすい形で提供する ISP との定評を持つことを活かして、VoIP サービスの利用者を増やそうとの狙いだ。サービス提供地は順次拡大する。
同社の VoIP 音声事業戦略担当副社長 James Tobin 氏は、AOL Internet Phone Service について、500万人に上るブロードバンド利用会員に重点的に売り込むと述べている。そして、ダイヤルアップ利用会員にブロードバンド接続へのアップグレードを促す効果もあると見ているという。
この料金プランでは、競合他社の VoIP サービスと同様、米国およびカナダ国内における市内電話および長距離電話を無制限で利用できる。それに加え、ボイスメールをはじめ AOL がブロードバンドで提供中の各種サービスも全て利用できる。
AOL Internet Phone Service の特徴の1つは、拡張型緊急通報システム『Enhanced-911』(E-911) の機能が付いていることだ。これは、警察および消防用緊急電話番号 (911) に通報してきた人がどこから電話をかけているかを自動的に追跡する技術で、利用者は居場所を告げる必要がない。同じような機能は、ブロードバンド電話サービス大手の Vonage が提供中だが、同社はサービス提供の宣伝に偽りがあったとして非難を受けている。
AOL Internet Phone Service の開始を記念した期間限定ながら、AOL は同サービスに契約する既存会員に対し、家庭用ワイヤレス ベースステーションを無料提供中だ。