Microsoft は23日、次期 OS『Longhorn』の開発プラットフォームの基盤となる、次世代 Web サービス技術『Indigo』およびグラフィックスサブシステム『Avalon』について、同社が「ベータ1リリース候補」と呼ぶ開発途上版を公開したが、これに伴い、自社の認証メタシステムについて、新たに改良を施したビジョンを明らかにした。
このメタシステムは、同じくベータ版を公開した Microsoft の次世代シングルサインオン認証管理システム『InfoCard』の、いわば基盤として機能することになる。InfoCard システムを使えば、たとえ Web サービスの使用プラットフォームが違っても、取引相手や Web サービスプロバイダが、Web 上で今やり取りしている相手が誰か確認することができるという。
専門家らは、シングルサインオン プロトコルに関して業界全体での合意が得られなければ、Web サービス、あるいは Web サイトやアプリケーションを用いたビジネス取引に未来はないと再三指摘している。それも理由の1つとなって、Microsoft は Windows ベースの .Net Passport 認証管理システムに対する厳しい批判に対し、正面から向き合い始めることとなった。
Windows OS や『Internet Explorer (IE)』ブラウザの問題が次々と発覚し、セキュリティに対する懸念が高まるなか、Microsoft は Passport を段階的に廃止し、InfoCard へと移行する作業を進めている。
「『Laws of Identity』(認証の法則:Microsoft が掲げる、認証アーキテクチャが守るべき基本原則) の中で定義したように、認証メタシステムとは、デジタル認証の統一構造を提供するものだ。メタシステムでは、既存および将来のシステムを活用し、また両者の間の相互運用性を確保しながら、それらすべてのシステムに共通する簡便なユーザーインターフェースの開発を可能にする。Laws of Identity への取り組みをもとに、Microsoft は業界パートナーと協力して認証メタシステムの構築にあたっているが、これには先に策定した、『WS-』の名を冠する各 Web サービスプロトコルを使用し、それによって、Microsoft の実装システムと他社システムとの完全な相互運用性を実現する」