アイスタイル 吉松・山田氏:インターネットとリアルをどうつなげていくかが課題株式会社アイスタイル代表取締役 CEO 吉松徹郎氏と取締役 @cosme 主宰 山田メユミ氏、二人にとって起業の楽しさとはどのようなことだろうか。
「例えば『こんな化粧品に出会えてよかった』っていう声がクチコミで寄せられたり、メーカーさんからも『ユーザーさんとこういう接点が持てて、新しいマーケティング価値が感じられてよかった』という声をいただきます。自分たちがやってきたことに対し、周りの方が役に立ったり、喜んでくれてるっていうのを肌身で感じる時がやっぱり一番の喜びで。日々感じてるからこそ、無理な生活も耐えられるっていう感じですね」。(山田) 「僕自身は最初に描いてた絵が形になっていくってところがやっぱり大きいですよね。99年に300万でスタートして、途中でインターネットバブルが弾けて、給料が遅配した時や、債務超過に陥って、辞めていく人間も出てきました。コミュニティなんか儲からないと言われたり、ユーザーのレビューが入るとこに広告出せないっていう企業が圧倒的に多かった中で、自分たちの軸、信じてることをずっとやってきた。それが形になっていくのはやっぱり一番嬉しいというか、達成感があります」。(吉松) 走りながら考え、事業を形にしていった両氏。今振り返ると二人は「起業したいと思っていた人間ではない」ことがうまく働いたところもあるそうだ。目的は起業することではなく、自分の考えたことを形にすることなのだ。 「起業を志している方に、握手が熱くて、目がギラギラしていて、リーダーシップがあって責任は俺が持つからとりあえず行こうぜ、みたいなタイプっていますよね。僕たちはどちらかというとその先にあるビジョンを作っていこうってことにすごく重きを置いていたので、それに対してはひたすら考えていますし、誰にも負けないほどにひたすらディスカッションしています。だから新しくベンチャー立ち上げる人が、頭でっかちになって一歩も踏み出せないっていうのはそれこそ支離滅裂ですけど、踏み出した後自分の足元だけ見て走ってるんじゃなくて、ちゃんと前見て走ることは大事かなって思います」。(吉松) ネットプライスの佐藤社長は「いいアイデアは同時に100人くらいが思いついてる、やるかやらないかが本当に重要」と語るが、それについてはどうだろう。 「その通りですよね。私たちも始めてから、『本当は自分も同じようなことやろうと思ってたんだよ』って何人に言われたかわからないくらいですよ」。(山田) 「そう、動きだしたから周りが見てくれるし、最初のきっかけは小さくても、ずっとやってくるとだんだん大きくなっていくんです。膨らんでいく綿アメみたいにみたいに。膨らめば膨らむほど責任も重くなっていくから、やめられない部分もありますし、逆にその分できることもどんどん広がっていきますしね。その広がり感っていうのは実感できますよね」。(吉松) 現在、@cosme では携帯電話からの書き込みが圧倒的に増えているそうだ。一桁のユーザーから上は60代、70代まで幅広い世代に利用される同サイトは、Blog や SNS などのネットコミュニティを取り巻く環境の変化とともに進化し続けていく。 「コミュニティの概念自体が6年前、7年前と今ではまったく違ってきていますよね。SNS や Blog が急速に浸透したりとか。時代の変化に対応した進化は常にさせていきたいと思っていますね」。(山田) 今後のインターネットビジネスの可能性についてはどうだろうか。 「今はインターネットだからってことではなくて、そことリアルをどうつなげていくかが課題だと思っています」。(山田) 「そうですね。インターネットが存在することで初めて発生する会社とかビジネスはたぶんまだ山ほどあるでしょう。まだ10年しか時間たってないわけですから、iモードだってまだ5年ですからね。そう考えると、やりきれてないことって圧倒的に多いかな。だからインターネットで何を求めるかっていうより、それによって何が変わるか、どういうサービスが出てくるかっていうことさえ気づけば、いくらでもチャンスはあると思いますよ」。(吉松)
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