Oracle、リアルタイムデータ管理の TimesTen 買収へビジネスソフトウェア大手の Oracle (NASDAQ:ORCL) は9日、リアルタイム データ管理ソフトウェアの TimesTen (株式非公開) を買収することで、両社が合意に達したと発表した。金融サービス企業や通信事業者とのビジネス拡大が狙いだ。金銭的な詳細は明らかにしていない。
TimesTen は、リアルタイムデータベースシステムの『TimesTen/DataServer』、リレーショナルデータベース管理システムのキャッシュとして機能する『TimesTen/Cache』、そして株取引などのトランザクションをリアルタイムで処理する『TimesTen/Transact』という製品を開発している。 データベース関連製品とはいっても、TimesTen の製品は、 Oracle/IBM/Microsoft/Sybase など大手のデータベース関連製品とは異なり、処理速度の低下や取扱いの煩わしさが目立ちがちなディスク技術に依存するデータ処理方式を用いず、メモリストレージによるデータ処理を行なう。 TimesTen の製品は1次ストレージとしてメモリを用い、確実な運用継続性を実現するために、データの複製を行なう。同社 CEO の Jim Groff 氏は電話会見で、オンメモリによるデータ処理手法について、アプリケーションの処理速度を高め、処理ピーク時におけるアプリケーションの高負荷対応能力を改善し、可用性を向上させると述べた。 Oracle と TimesTen の関係は、高い相乗効果をもたらす。Groff 氏によると、Oracle 製品によるデータベースは、数百ギガバイトから数十テラバイト規模のデータを扱うために構築するもので、純粋にバックエンドへ企業データを収めるが、TimesTen/Cache は『Oracle 10g』のデータベースから、トランザクション処理のために一部のデータをフロントエンドに呼び出すこと (すなわちメモリ上でデータ処理) ができるという。 これは、リアルタイムのデータ抽出処理が必要な業務において、決定的に重要な機能だ。例えば、Oracle のデータベースに数百万件の顧客情報を保存する金融サービス企業は、TimesTen の製品を使用すれば、取り引き処理に必要な分だけのデータを、オンメモリ処理を行なうフロントエンドに呼び出し、迅速な取り引き処理が可能となる。 Groff 氏は TimesTen の技術について、「証券取り引き開始後および取り引き終了前の20分間、すなわち最も株式売買の量が多くなり、膨大な負荷に耐えることが必要となる」ほどのトランザクション規模を見据えて設計したものだと述べた。 なお買収手続きは、規制当局の承認を経て7月中に完了する見通しだ。 関連記事 最新トップニュース
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