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アエリア 長嶋貴之氏:考えているだけの人はうまくいかない
著者: japan.internet.com 編集部 プリンター用 記事を転送
▼2005年6月24日 17:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
「起業する時、考えているだけの人はうまくいかない。平行して行動するくらいがちょうどいい」。
株式会社アエリア代表取締役会長 長嶋貴之氏の考えだ。
「『お金がないから起業できない』とか言ってる人は絶対にお金があっても起業しないですからね。『やりたいことが見つからないから』というのも全然違う。そういう人は延々とできない」。
何も始めていないのにできる、できないの判断をするのは間違いだ。資金がない、やりたいことがない、起業を志す者にとってそれは本当に「できない」ことの理由になっているだろうか。
「一歩踏み出すと、道が10本見えてくるんです。二歩踏み出すと100本になる。そして100本の道が見えていたら1本くらいは当たりですから」。
だからまずは一歩を踏み出してみればいい。初めの一歩を踏み出さないことには10も100も見えない。長嶋氏は「先に進んで初めて見えることも多い。だからやってみることは重要」と語る。
ソフトバンクに在籍し、無料ホームページサービス「ジオシティーズ」立ち上げなどを経て、同氏が起業したのは25歳の時。「30歳までに自分の道を見つけたかった」というが、そのためには20代のうちに自分を試す必要があった。
もともと大学は理系。周囲には起業を目指す仲間などはなく、研究室や大手企業に行く人達を見ては「なんかつまんなそう」、大学院に行ってる先輩を見ても「しょぼくれてる」と感じ、次第に「こうはなりたくない」と思うようになった。
「大学院行くべきか、大手企業行くべきか考えますよね、考えているうちに『そこに正解はないだろう』と。で、もともと世の中の仕組みとかを考えるのが好きだったので、勝負するなら自分でやるしかないだろうなぁと思ってました」。
「最初の就職活動ではベンチャー企業で自分に合うところ、無ければ自分でやるぐらいの気持ちでいたんですけど、運良く、運命的な出会いがあったんです。そこは当時上場前だったので可能性があればストックオプションとかもらえたらいいかなと。まぁ、これは後々もらえないんですけどね(笑)」。
ストックオプションがもらえなかったこと、これが後々モチベーションの一部となったらしい。新卒で入社した会社はパッケージソフトの販売業務を行っていたが、「ソフト販売はつまらないから何とか社長にインターネットに向かわせようと」説得した。
「社長の周りにいるのは大企業出身のおじさんたちなんですよ。その人たちの意見を聞きながらビジネスをやっているから新しいことに非常に弱いんですね。既存のビジネスだったらそれでいいとは思いますけど、まったく新しいことって情報伝わるまでに時間かかっちゃって、ちょっと生きてる世界が違っていた」。
そんな時、ソフトバンクに行く話があり、「楽しそうだから」と転職した。そこで念願のインターネットビジネスに関わることになる。
「インターネットビジネスの立ち上げとか、一からやらせてくれた。私もそんな経験があったわけじゃなく、やる人がいなかったっていうのもあるけど、やればできると思ってた」。
システム作りから、広告営業、人材募集までほとんどの業務を一人でこなした。「そのころは24歳で若かったから寝なくても大丈夫だった」そうだ。
「本当はね、ジオシティーズを上場させるのが目標だった。前の会社でストックオプションもらえなくて(笑)、ジオシティーズもヤフーに買収されちゃった。それじゃあ意味ないなぁと。たぶんヤフー株もらえないしって思って(笑)」。
またもストックオプションがもらえない。「もうここで行かなきゃいつ行くんだ」と、起業を決意した。25歳の時。
3度目の正直である。起業した当時の目標はというと…。
「それはもう上場しかなかった(笑)。今はもっと別にやりたいことがありますけど」。
そして、設立した株式会社コミュニケーションオンラインで、ネットコミュニティ「COOL オンライン」をスタート。その有料サービスに初めて代金が振り込まれた時のことは今でも忘れられないという。
「当時は銀行振り込みしかなかったんですよね。信用も何もないからカードなんて絶対できないし。で、一週間くらいして通帳記入に行ったら『おお、入ってる』って(笑)、それが一番嬉しかった。何が嬉しいかっていうと、自分の両腕だけでつくったものに、お金払ってくれた事実」。
お金を払ってインターネットのサービスを利用する時代ではなかったが、その状況の中で評価されたことが励みとなった。以来、一貫してB to C ビジネスを展開しているのはその時の喜びが忘れられないからだ。
「いろいろ悩みもありましたけど、ただ単にインターネットでサイトを作るのが好きだったんですね。好きなら別に壁を乗り越えるっていう感覚もない。壁はあると思うからあるのであって、好きなら壁はどんどん下がっていく」。
「やっぱり起業するのは20代が一番いいんじゃないかと思っていてですね。30歳になるまでに一回でもいいから何か始めて試してみたら面白いんじゃないかと。あとは将来の夢を持ち続けていれば、世の中明るいじゃないですか。先が見えないほど未来は明るいよ、実は」。
そう、まずは一歩を踏み出すことだ。視線の先には数え切れない「道」がある。
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