japan.internet.com
japan.internet.com メンバーID
Twitter
Facebook
RSS
ピックアップ
2005年7月11日 13:00

Google、視覚障害者への対応に問題有り?

著者Susan Kuchinskasオリジナル版を読む海外海外発
アクセシビリティの活動家たちが、検索大手 Google (NASDAQ:GOOG) を非難している。同社は多くのサービスから視覚障害者を締め出しているというのが、その主張だ。

身体障害者が技術利用の際にぶつかる壁の回避方法を教える遠隔学習プログラム、『Carroll Tech』の教育科課程ディレクタ Joanmarie Diggs 氏は、次のように述べた。「Google は、ほんのちょっとした配慮を欠いているため、決定的に視覚障害者を締め出している。なるほど同社のサービスはどれも魅力的だが、いったいどれほど視覚障害者を拒むサービスを作るつもりなのか?」

問題となっているのは、サービスの利用登録時に用いる「captcha」だ。具体的には、形を歪めた文字を画像表示し、それを読み取って登録希望者に入力させるもの (画像 captcha) を指す。

Google は、多くのベータサービスや、『Blogger.com』『Gmail』 といった検索以外のサービスの利用登録時に captcha を用いている。captcha は、「Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart (コンピュータと人間を見分けるための完全自動公開チューリングテスト)」の略語で、カーネギメロン大学の研究者が開発した。一般に、ロボットプログラムによるサービス利用の自動登録 (例えば無料メールアカウントの大量登録など) を防ぐために用いる。

だが画像 captcha が排除するのは、ロボットプログラムだけではない。

視覚障害のあるコンピュータユーザーの多くは、テキストや画像 (ただし alt 属性による文字説明が付いている画像に限る) を、音声に変換するスクリーン リーダー (画面読み上げソフトウェア) を利用している。スクリーン リーダーは、メニューを読み上げたり、ボタンやリンクなどのナビゲーション要素の名前や説明を読み上げることができるが、画像 captcha にはつまずいてしまう。それは、ロボットプログラムが画像 captcha を解読できないのと同じ理由で、スクリーン リーダーにも画像 captcha は読み取れないからだ。

Google のコンシューマ製品ディレクタ Marissa Mayer 氏によると、同社はこの問題に取り組んでいるという。「スクリーン リーダーとの互換性をより考慮した captcha 方式に改良して、1か月ないし2か月のうちに提供する計画だ。音声方式の captcha も検討している」と Mayer 氏は述べた。

Google の競合相手はどのように対応しているだろうか。Microsoft (NASDAQ:MSFT) のインターネットサービス部門 MSN は、すでに『Hotmail』や『MSN Spaces』などのサービス利用登録時に、音声で captcha 文字列を発声させる方法を用いている。captcha 画像と並んでスピーカーのアイコンがあり、これをスクリーン リーダーが読み取ると、「音声データの印、画像は読めません」といった反応を示す。そこで、ユーザーがスピーカーのアイコンをクリックすると、captcha 文字列を音声で聞くことができる。

Microsoft の対応状況は、同社が OS を開発している関係上、アクセシビリティについては、かなり長い経験を持つという背景も働いている。

もう1つの競合大手 Yahoo! (NASDAQ:YHOO) も、やはり視覚障害者に配慮している。ただし、用いている方式はかなり回りくどい。ユーザーが captcha 画像の横の「詳細情報」リンクをクリックすると、ロボットプロラムによる大量自動登録を防ぐのに、captcha がいかに役立つかを説明するボックスが現われる。

ボックス内には、透明テキストも表示している。これは、視覚上煩雑な印象を与えないようにしつつ、スクリーン リーダーに読み上げてもらうためだ。その内容は、「視覚障害のあるユーザーのみなさまへ:登録作業を支援します。この URL をブラウザにペーストして当社と連絡をとる際、必要とする Eメールアドレスに加えて、電話番号をお教え下さい。顧客サービス担当者が電話で連絡致します」となっている。

プリンター用
記事を転送
この記事をクリップ!
japan.internet.com Androidアプリ
japan.internet.com Androidアプリ Android で japan.internet.com のニュースがどこでも、いつでも読めて、ニュースをTwitterに直接つぶやいたり、Facebookにコメントできる。 人気ニュースランキング、ブックマーク機能なども使えます。詳しくは こちらから
注目のトピックス
Copyright 2012 internet.com K.K. (Japan) All Rights Reserved.