Webビジネス 2005年9月6日 09:00

雑誌で Google アドワーズ

著者: ファンサイド
2005年9月6日 09:00 付の記事
□国内internet.com発の記事

Google が紙媒体の広告に進出する実験をしていることが明らかになった。

まだテスト段階だが、 Google が買い取った雑誌広告枠を AdWords 広告の広告主に再販するという試みだ。 広告には「Ads by Google」と小さく書いてあるものの、 Google のロゴなどはなく一見普通の広告のようだという。

つまり、Google はオンラインもオフラインも一元で扱う広告媒体になるかもしれ ないということである。 このニュースから、 インターネット広告と他メディアにおけるリアル広告の関係が、 今後どのように連動して展開していくのか考えてみた。

最近、テレビとインターネット、ラジオとインターネットの融合、 という言葉を耳にすることがある。 ホリエモンも選挙に忙しくなる前は、 ラジオやテレビとインターネットが一緒になる、 といってニッポン放送・フジテレビの買収に奔走していたことは記憶に新しい。

だけど本当にそうだろうか?

もちろん、 今後はより一層テレビでインターネットができるようになっていくだろうし、 PC でテレビを見る人も増えていくだろう。

しかし、それらが一緒になることはないと思う。 テレビを何気なく見たい時に PC の前にソファを持ってくるとは思えないし、 何か調べ物をしたいときテレビで検索することも、 なかなかなさそうだ。 それぞれの時のマインドが違うからだ。 これから先も、テレビをなんとなく見てしまうことは確かにけっこうあるだろうし、 調べ物をする時は基本的にインターネットを一生けんめいに見ると思う。

広告の部分で考えてみる。 僕らの身の回りにあふれていて、 そのためか常に真剣に見ているというわけではないけれど、 意識にすり込まれていく4マスメディアの広告。

インターネットでは、 何か調べようとしている時に目に飛び込んでくるリスティング広告。 これを串刺しにする仕掛けが必要になってくるのではないか?

これからもマス広告がなくなることはないし、 いろいろなインターネット広告もともに、 さらに僕たちの周りを取り囲んでいくはずだ。 それらを有効に串刺しにする仕組み、 これが今後最も重要視されることになるだろう。

先日、筆者の会社ファンサイドは、 ラジオ CM とリスティング広告の連動キャンペーン実験をした。

その方法は、

(1)ラジオ CM のスポット広告を流す。 (2)CM 内に「詳しくは、検索エンジンで○○という言葉(造語)で検索してください」と検索を促す。 (3)そのキーワードでリスティング広告を仕掛ける。 (4)唯一の検索結果(リスティング広告・または SEO 対策済キャンペーンページ)から誘導ページへアクセスを促す。 (5)ユーザーが目的の情報へ到達。

といったストーリーだ。

このキャンペーンには、
・短い CM で伝えられなかったものを Web サイトで詳しく知ってもらう効果。
・CM で URL を覚えられないユーザーを確実に”キャンペーンのページ”(会社のトップページではない)に誘導できる。
・継続することで他のメディアでの広告の効果測定ができる。
・CPC(クリック単価)が安価で開始できる。
といったメリットがある。

結果は予想以上に効果があった。

ラジオ CM が流れるボリュームが増えるにつれ、 対象検索キーワードもどんどん検索され、 キーワードによっては CTR(クリック率)が50%を超える結果となった。

まだまだ仕組みを洗練する必要はあるだろうが、 なかなかエキサイティングな試みだったと思う。

これはほんの一例だろうが、 4マスメディアとインターネットを串刺しにする広告の仕組みは、 今後不可欠になっていくだろう。

Google も Yahoo! も当然そのことに気づいていて、 今回のような方向に一層向かっていくだろう。

大事なことはいかにユーザーの行動パターンにマス広告、 インターネット広告、 広告コピーなどのクリエイティブ、 コンテンツを串刺しにするかである。

リアルマス広告も効果検証できる時代。 なんとも逃げ道がない時代がきたもんだ。 (株式会社ファンサイド 代表取締役 植山章博)

記事提供:ファンサイド


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