IBM (NYSE:IBM) と Red Hat (NASDAQ:RHAT) は16日、両社が提携して、Linux の開発と普及拡大を支援するグローバルな構想を開始したと発表した。中国、インド、ロシア、韓国など Linux 新興市場をはじめ、世界中のソフトウェア開発者を Linux オペレーティングシステム (OS) ならびに IBM のミドルウェアやサーバーに引き付けるため、IBM が世界各地に設けた開発支援施設イノベーションセンターのうち15か所で、提供するリソースやサポートを増やすなど、支援を強化するという。
同構想の一環として、Red Hat は、同社と IBM のパートナープログラムに参加する独立系ソフトウェア開発会社 (ISV) に対し『Red Hat Enterprise Linux』と関連文書を提供するとともに、Red Hat Network へのアクセスも提供する。IBM は、イノベーションセンターでコンサルティングおよび技術的サポートを ISV に提供し、同社製ソフトウェアやミドルウェアで稼働する Red Hat Enterprise Linux で使えるよう、アプリケーションの移植やテストや実装を支援する。
IBM イノベーションセンターのプログラムディレクタ Todd Chase 氏は、Linux の将来性について、楽観論を示した。その根拠は、Linux が極めて成長率の高いプラットフォームであり、『Windows』に代わる OS として勢力を伸ばしているとの結果が、市場調査で続いていることだという。そして、パートナープログラムおよび Red Hat のリソースは世界中の ISV が利用できるが、IBM が特に重点を置いているのは Linux 新興国にある8つのイノベーションセンターだと言い、次のように語った。
「これには十分な理由がある。まず、それら成長途上の市場では、これまでそれほどの投資が行なわれていないことだ。そこでは投資が始まったばかりの段階というケースがある程度で、(それら地域の ISV は Linux に) まだ大した投資を行なっていない」
Chase 氏は、次のようにも述べた。「オープンスタンダードとオープンソース、および Linux ベースのアプリケーション制作コストの安さは (どこでも魅力的として捉えられているが)、それら市場においては尚いっそう魅力的になると思う」
同氏によれば、世界各地のイノベーションセンターを通じて Linux に興味を持った ISV パートナーが急増している。昨年は1年間で約400社の ISV がパートナープログラムに新規登録したが、今年は8月の段階で既に400社に達しているという。
IBM は2004年8月、『Power』アーキテクチャ上で動く Linux アプリケーションに対する関心の喚起高揚をねらい、Novell (NASDAQ:NOVL) および Red Hat と提携した。