ビジネスプロセス管理の Intalio、同業の FiveSight を買収ソフトウェア業界の整理統合は相変わらず止まる気配がない。オープンソース ビジネスプロセス管理 (BPM) ソリューションの Intalio は先ごろ、ビジネスプロセス記述言語 (BPEL) のオープンソース実装を手がける FiveSight Technologies (株式非公開) の買収を発表した。
FiveSight は、Web サービスなどの分散コンピューティング手法と、企業のビジネスプロセスを同期化するための規格『BPEL 2.0』に対応したソフトウェアを開発している。大企業から小規模企業まで会社の規模によらず、企業の中核能力として BPM 導入に対する需要は増え続けており、サービスとプロセスの統合は、そうした要求に応えるものだ。 FiveSight の BPEL エンジン『PXE BPEL 2.0』は、業務アプリケーション開発環境『Sun Java Studio Enterprise』も採用している。 BPM 市場を見渡してみると、IBM や Oracle といった企業向けソフトウェア大手が、買収などで獲得した BPM ソリューションを膨大な製品群の1つとして提供する一方で、独立系の BPM 企業はほとんど姿を消した。たとえば、Oracle は2004年に BPM ソフトウェア会社 Collaxa を買収し、同社の技術を『Oracle BPEL Process Manager』として提供している。 調査会社 ZapThink のアナリスト Ronald Schmelzer 氏によれば、BPM 分野は大手メーカーを中心に整理統合が進んでおり、革新性を備えた技術のほとんどは、有力メーカーから生まれるか、少なくとも有力メーカーが買収しているという。 「Intalio による FiveSight 買収は、同分野の整理統合が進んでいるさらなる証拠だ。今回の買収そのものは、市場を大きく変える出来事ではない。市場全体の傾向として、革新を生み出す新興企業の数が減り、 サービス指向アーキテクチャ (SOA) における革新の大半が、大手ベンダーから生まれている」と Schmelzer 氏は述べる。 だが、BPEL エンジンをオープンソースとして実装した製品を提供する Intalio と Active Endpoints の2社は、いまだ同市場で競争を続けている。そうした Intalio にとって、残り少ない独立系競合相手の1社、すなわち FiveSight を買収することは、きわめて理にかなった選択肢だ。 Intalio はすでに、FiveSight の技術を『Intalio|BPMS 4.0』に統合している。Intalio|BPMS 4.0 は現在、「早期導入プログラム」を通じて提供中で、2006年第1四半期に正式リリースの予定だ。 また Intalio は、オープンソースライセンス『Common Public License』に基づき、FiveSight の BPEL 2.0 エンジンの開発を継続していくという。Intalio|BPMS 4.0 は、BPEL プロセスエンジンのほか、ビジネスプロセスモデリング表記規格『BPMN』に準拠したプロセス設計ツール『Intalio|Designer』、BPEL 拡張規格『BPEL4People』に準拠したワークフロー スイート『Intalio|Workflow』からなるが、同社は Intalio|Designer や Intalio|Workflow を含め、Intalio|BPMS 4.0 のオープンソース版を、同じく Common Public License で提供するという。このオープンソース版の提供時期は、2006年後半となる見通しだ。 関連記事 最新トップニュース
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