HP (NYSE:HPQ) は以前、Blu-ray Disc 規格のみをサポートしていた。しかし、先月、同規格の普及促進団体『Blu-ray Disc Association』に対し、HD DVD フォーマットに組み込まれている『Mandatory Managed Copy』(MMC) および『iHD』技術を Blu-ray Disc に入れなければ、HD DVD もサポートすると表明していた。MMC は消費者による動画コンテンツ複製を可能にする著作権保護技術、iHD はコンテンツプロバイダが高品位コンテンツに双方向機能を追加できる技術だ。
これに対して、Blu-ray Disc 陣営は MMC のみ採用し、iHD を採用しなかった。
iHD を開発した Microsoft (NASDAQ:MSFT) は、次期クライアント OS『Windows Vista』で同技術をサポートすることを決めている。
HP は、デジタル接続家庭を増やすには両方の技術が重要と考えており、今回 HD DVD のサポートを決めた理由もそこにある。同社はまた、ほとんどのデジタルメディア戦略において Microsoft に同調しており、iHD の採用は当然の流れだった。
HP は、DVD に iHD 技術を組み込むことによって、開発コストを削減できるとともに、よりコスト効率の高いソリューションを消費者に提供できると考えている。HD DVD には、Blu-ray Disc より安く簡単に製造できるという利点もある。
今回の決定により、HP は基本的に、Blu-ray Disc と HD DVD の両規格を平等にサポートすることになった。
HP のパーソナルストレージ事業部ゼネラルマネージャ Maureen Weber 氏は、次のように述べている。「(Blu-ray Disc 普及団体) Blu-ray Disc Association が MMC を採用したことに、わが社は勇気づけられた。われわれは、最もユーザーフレンドリーかつ最もコスト効率の良いソリューションを消費者に提供したいと考えており、両方の規格をサポートすることを決めた」
「HD-DVD Promotion Group に加盟するとともに、Blu-ray Disc Association でも活動を続けることによって、開発にかかる正味コストを比較できるなど有利な立場にたてる。そして、結果的に、最もリーズナブルで最良のソリューションを顧客に提供できるようになる」と Weber 氏は語った。