Novell (NASDAQ:NOVL) は10日、Linux アプリケーションセキュリティの向上を目指す新しいオープンソースプロジェクト『AppArmor』の設立を発表した。
Novell は新プロジェクトを GNU 一般公的使用許諾契約 (GPL) ライセンスのもとでオープンソース化し、米国家安全保障局 (NSA) と Red Hat が後押しするセキュリティ強化版 Linux カーネル『SELinux』(Security Enhanced Linux) に真っ向から対抗する構えだ。
Novell は2005年5月に買収した Immunix の技術をもとに、商用の Linux アプリケーションセキュリティ ソリューション製品として『Novell AppArmor』フレームワークを提供してきたが、新プロジェクトは同フレームワークのコアコンポーネントを基盤としている。
AppArmor は、アプリケーションの挙動をポリシーに基づいて制御し、悪意ある攻撃やプログラムから Linux OS およびアプリケーションを防御する。OpenSSH、DHCP、Samba、Sendmail、MySQL など、利用度の高いアプリケーションに対応したセキュリティ プロファイルをあらかじめ組み込んでいるほか、ウィザード形式のインターフェースを使って新たなポリシーを作成することもできる。
一方、SELinux カーネルは、Red Hat が後援するオープンソース開発プロジェクト『Fedora Project』(現在は Fedora Foundation が管理) が2004年5月から採用しており、『Red Hat Enterprise Linux 4』にも組み込まれている。
SELinux も AppArmor と同様、アクセス制御を設定することでアプリケーションセキュリティを高めるというアプローチをとっている。Linux Security Modules (LSM) フレームワークを採用して、特定の Linux カーネルオブジェクトの動作を制御するセキュリティ機能を提供している点も両者共通だ。